コラム

2025年4月21日
 独禁法違反でグーグル検索に排除命令が下された。独占の見返りが端末価格に転嫁されていた部分もあり、メーカーの反応やいかに▼かつて「ググる」といえばネット検索と同義だったが、今や死語に近い。とりわけ若年層では慣れ親しんだソーシャルメディアを駆使しての、写真や動画も交えた情報収集が主流だ▼彼らをZ世代と一括りに称すことも既に下火か。とはいえ向こう10年は採用市場のボリューム層であり、SNSの隆盛と不可分な、いわゆる「承認欲求」の扱いに戸惑う管理職は多い▼建設や製造の現場では、モノが適切に作られるのが当たり前。それゆえ、できたことを認めるというアプローチが少ないのは確かだろう。新人もそろそろ成長の実感が欲しくなる大型連休前、軽く一声かけてみては。(鵯)
2025年4月18日
 きょう4月18日は「よ(4)い(1)歯(8)」と読む語呂合わせから、よい歯の日に制定されている。歯科保健の啓発活動が目的だ▼食事はもちろん、発声や表情、脳に刺激を与えたり体のバランスを保ったりと、日常生活を送る上で歯は重要な役割を担っている。また、よい歯は生活の質を高めてくれるとされている▼歯にまつわるエピソードで有名なのは、王貞治氏だ。選手時代、ホームランを打つ時に激しく歯を食いしばったことで、歯が悪くなったというもの。王氏のように仕事で歯が悪くなることを「過労歯(かろうし)」と呼ぶようだ。建設従事者の場合は不規則な労働時間などの影響も▼「芸能人は歯が命」というCMが昔あったが、誰にとっても歯は大事なもの。しっかり歯科検診を受け、健康に気を遣いたい。(隼)
2025年4月17日
 14日ゴルフの歴史に名が刻まれた。マスターズを制覇したローリー・マキロイは四半世紀ぶり、6人目となるキャリアグランドスラムを達成。ローズとのプレーオフは今後も語り継がれるだろう▼4日間のマスターズ。マキロイも簡単な勝負ではなかった。最終日の後半戦ではスコアを2つ落とし延長戦にもつれた。ドラマを生んだコースがマスターズ専用となるオーガスタ・ナショナルGCだ▼このコースの設計者、A・マッケンジーは元大英帝国陸軍の軍医。戦争時にカモフラージュ技術を目の当たりにし、後に自身が行うコース設計にも活かした▼様々な改修を行い、あり続けてきたマスターズの舞台。建設当初は世界恐慌でもあり逆風の中、成し遂げた。そんなコースで数々のドラマが生まれるのは感慨深いものがある。(鴎)
2025年4月16日
 この春から業界に入ってきた新社会人もいることだろう。憧れを持ってやってきた人、そうでない人も、仕事の楽しさや面白さをぜひ見つけてほしい。目先にとらわれることなく、じっくりと▼会社勤めが数十年ともなれば、長いようで短いようで。高年齢者雇用安定法の改正で、65歳までの雇用が4月から義務化された。企業は定年の引き上げや廃止、再雇用が迫られるようになった▼終身雇用や年功序列といった形態はやや薄れつつあるが、日ごろ訪問する建設会社では、65歳以上になっても働き続ける人が多い。こなせる仕事量は多少減っても、豊富な経験と知識は貴重な戦力だ▼担い手不足に悩む業界にあって、職務や成果によって処遇する「ジョブ型」も活用し、会社も、そこで働く本人もウィンウィンの関係を築いていきたい。(鷲)
2025年4月14日
 相変わらず物の値段が高い。白米が好きな身としては米が高いのも困ったものだ▼地域の景気動向を把握できる業種で働く人たち2000人余りを対象に、景気の実感を聞いて指数として公表している景気ウォッチャー調査によると、1月の調査では、食料品などの値上がりで消費者の節約志向が高まっており、景気の現状を示す指数が3カ月ぶりに低下した▼そんな中、チェコでは堰の建設計画が持ち上がりながら着工が何年も遅れていたが、ビーバーがダムを造ったことで自然に湿地帯ができたというニュースが。結果的に日本円で約1億9000万円の節税になったそう。これまでにビーバーは少なくとも四つのダムを建設しているようで、その経済効果は大きい▼ビーバーには「天然の土木技師」という呼び名があるようで、こんなところにも担い手の候補が。(雛)
2025年4月11日
 新しい制服を着た中学生や高校生が通り過ぎる。初めて着込む中学生の学生服姿はまだしっくり来ていないが、この先の夢は無限大だろう。そんなことを思わせる春だ▼多くの入社式を取材した。今頃は、仕事を覚えるための研修も本格化。たぶん週末の今頃は疲れ果てているのでは、と自分の若い頃を振り替えてみる▼本紙がこの時期に企画する「ニューフェイス」の取材も進む。今年の新入社員からどんな言葉が聞かれるのか、記者も楽しみにしている。夢や目標だけではなく、戸惑いの気持ちだって話せばいい▼多くの職種が人材の確保に苦労しているが、建設の現場で働く若者は確実にいる。入社した頃はヘルメット姿も似合わないが、数年もすると見事になじんでくる。仕事への誇りを持たせるには先輩方の役割も欠かせない。(鷺)
2025年4月10日
 米国のトランプ政権が相互関税を打ち出し、世界経済に深刻な影響をもたらすとの観測から、金融市場が世界同時株安の様相となった▼関税措置は、米国が抱える貿易赤字、国内産業の空洞化対策というが、企業経営へのマイナス面、輸入品の値上がり懸念などを踏まえ、日本でも株価が急落。日本、台湾などは、報復関税ではなく交渉で是正を目指す構え。一方、中国は対抗措置として報復関税を発表し、貿易摩擦が激化。対応は様々で、戦略が吉と出るか、凶と出るかは見通せない▼業界では、新たな格付け、施工能力点数が公表され、新年度の受注に向け各社が動き出した。技術者点数やCPDの取得状況の調査なども進む。業者からは、点数が上がり、条件の良さそうな工事を狙うとの声も。こちらも戦略が見物だ。(鴛)
2025年4月9日
 国土強靱化実施中期計画は5年20兆円強を最低ラインに、毎年度積み増しの余地を残す形となった。楽観はできないが、まずは一段落▼他方、人への投資を謳った5年1兆円のリスキリング支援は3年目。労働者の能力向上は構造的な賃上げに繋がる重要施策であり、意を汲んだ民間企業は「教育投資に見合うリターンを得よ」と発破をかける▼しかし、そこには一種の誤謬が潜んでいる。学習効果が確実に見込めて、そのまま事業に役立つ技術なら平時から鍛えているはずではないか▼エクセルの講座を受ければ、エクセルが活用できるようになる―それだけではない。相談できる人が増えたり、思考や視野が広がったりするのも確かな成長。人もインフラも、貨幣換算できない部分の価値を見落としてはならない。(鵯)
2025年4月7日
 新年度が始まり早1週間。新入社員や異動・転職で職場環境が変わった人にとっては、怒涛の1週間だった人もいるのではないだろうか▼入社式を行った企業のなかにはユニークなものもあり、家族同伴の入社式などがある。また、三重県の鳥羽水族館では大水槽での水中入社式が、毎年全国ニュースでも取り上げられるほどだ。ユニークな入社式を行う企業の多くは、貴重な人材を逃したくないといった思惑もある▼入社する人がいれば退社する人も。驚いたのは、飲食業で「皿洗いしか、させてもらえなかった」と言い、わずか4日で辞めた事例。さすがに、新人にいきなり接客はさせられないと企業を擁護する声が多い▼県内の建設業界にも新入社員が入った。着実に成長を重ね、業界をけん引する存在を目指してもらいたい。(隼)
2025年4月4日
 社会人の基本行動で定着する「ほうれんそう」というワード。1982年頃、当時の山種証券の山崎富治社長が発案し、社内で「ほうれんそう運動」を始めたのがキッカケとされている▼「ほうれんそうは古い?」と言われることがある。管理職からすると「相談だけして自分で考えようとしない」社員か増えてると頭を悩ませ、また、現代のビジネス環境で求めらるスピードや柔軟性に対応しきれないという▼「かく(確認)れん(連絡)ぼう(報告)」や「ソラ・アメ・カサ」など情報共有の手法は様々ある。それらを取り入れることで、スピーディーな問題の解決や事前に準備する事例が増えている▼新年度になり新しい仲間も増える。新社会人はその行動を大切に日々の研鑽に励んでもらいたい。(鴎)
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