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2025年9月10日
水にちなんだ格言を探すと、膨大な数が見つかる。身近な存在であるが故に、太古から多くの人々がその性質をたとえて教えを残してきた▼老子曰く「上善は水の若(ごと)し」。水は万物を潤しながら争わず、ひっそりと低い方へ流れる。静かに寄り添い、人知れず誰かを助ける姿に、人の生き方の理想を重ね合わせた▼荀子曰く「水は舟を載せ、また舟を覆す」。恵みをもたらす一方で、時に脅威ともなる。力は制御されてこそ、世に安定をもたらすのだろう▼私たちの足元には、目に触れることなく、街を守る仕組みがある。陰で支えるやさしさと、秩序を保つ力─。二つの顔をのぞかせる▼その働きと、支える人々への感謝を胸に思い起こす日が定められている。今日9月10日は「下水道の日」。(鸛)
2025年9月8日
東京23区の新築マンションの価格高騰が続いている。不動産調査会社によると、平均価格は2023年に1億1045万円、24年に1億1632万円となり、2年連続で1億円超えの「億ション」価格。土地代や建築費が上昇する中、パワーカップルと呼ばれる共働き世帯の需要が、通勤利便性の高い都心部で強く、国内外からの投資目的の購入も増えているという。供給不足が高値に輪をかけ、抽選倍率が100倍を超える物件もあるとか。まさに「高嶺の花」だ▼抽選といえば、先週あった米子市の土木工事3件の入札。予定価格4・3億円~6・4億円と大型で、それぞれがくじ引きに。入札会場は悲喜こもごもだったが、業界の話題となる高値の工事が今後も増えてほしいものだ。(鴛)
2025年9月5日
金(ゴールド)価格の高騰が続く。FRBの利下げ観測や先進各国の財政問題への懸念から、無国籍の資産である金に投資資金が移動しているようだ▼経済の先行き不安からくるリスク回避思考なのか、某グロース企業のCFOは「近視眼的な投資家が増えている」とこぼす。四半期の細かな数字や自己株買い、配当についての質問が目に見えて増えているとか▼もちろん「足元の数字が出ていないのに長い目で話すな」という意見もあるだろう。投資家と事業会社、それぞれの時間軸の違いにどう折り合いをつけるかが難点▼9月補正や国の経済対策がちらつき始めた。税金も暮らしへの投資と見れば目先の即効性に目がいきがちだが、時には少し引いて見なければ、金の卵を生む鶏を手放してしまうかもしれない。(鵯)
2025年9月4日
鳥取の代表的な観光地、鳥取砂丘。この猛暑でも訪れる人は減らない。昨年の砂丘への観光入込客数もコロナ禍前の水準まで戻った。県内有数の観光地として、圧倒的王者と言っても過言ではない▼県外に住む知人がこの夏、会社の旅行で砂丘周辺を観光したと言う。なかでも砂の美術館は展示されている砂像に社員皆が圧倒されたそう。また、鳥取市福部町で梨狩りも楽しんだようだ▼観光を語る上で切り離せない課題が回遊性。有名観光地から周辺の店舗などまで観光客が訪れることになれば、経済波及効果は相当なものになる。ただ、回遊性のある観光地は肌感覚では限られているように感じる▼鳥取駅周辺の再整備も回遊性が課題だ。街中に人が訪れる仕掛けをしっかりつくらないと、駅周辺や商店街はますます寂れてしまう。(隼)
2025年9月3日
「唯一生き残るのは、変化できる者である」―ダーウィンが唱えた有名な名言だ。目まぐるしく変わる現代、変化する能力が求められる▼年々進化し続ける1つがAI(人工知能)だろう。「生成AI」ブームでもあり、画像・文章の創作など多様な分野で実用化される。今まで行っていた作業もAIを使うと時間短縮になる▼地方の公共事業では食べていけない未来がくる―訪問した際にとある企業の幹部がそう語った。発注する職員も減っており、予算が付いても捌けなくなると未来の展望を予想した▼人手不足を補うためAIの活用をどこまで可能にするか。AIに仕事を奪われると言われ続けてきたが、今では人間の能力を拡張する道具とも言われる。人手不足である今こそトライする価値がある。(鴎)
2025年9月1日
今夏の参院選では外国人政策が論点の一つに。行き過ぎた不動産取得に規制を掛けるなど、うなずける点もあったが、排外主義ととらえられる言動も目立った▼安易な外国人の受け入れには反対。だが、もはや人手不足を解消し地域を支える有効な手立てとして受け止めたい▼昨年の県内外国人労働者数は3912人。コロナ禍後、ここ3年で約1000人も増えた。うち建設業は340人で3年前から倍増だ。普段、取材に出向く建設会社でも受け入れているところが出てきた。評価は上々で、よく働いてくれているという▼政府も技能実習に代わる新たな受け入れ制度「育成就労」を2027年度からスタートさせる。賃金の高い都市部への流入が懸念されるが、日本人も含め人材確保の観点からすれば、自ずと職場環境の改善は欠かせない。(鷲)
2025年8月28日
「夏至」を過ぎて2カ月も過ぎると、夜が明ける時間が遅くなる。ひと昔前ならば秋の気配を感じ始める季節だが、暑すぎる夏は続く▼そろそろ露地栽培の梨の出荷も本格的化するし、稲穂も色づいてきたが、この暑さと水不足で出来栄えはどうか。農業に携わる人に聞くと、あまり良い言葉はなく「苦労がつきない」という▼気象のパターンも変わり、台風が日本近海で発生するなど激しい雨による大きな被害が全国各地で何度も発生している。猛暑の中の復旧作業は過酷だが「困っている人が多くいる。早期の復旧は我々の使命」という工事関係者の声を画面越しに聞く。でも、無理をしていないか気がかりだ▼まだ、暑さ対策に手抜きは出来ないが、日暮れの時間も早くなり季節は移り始めた。いくらか気は早いが、穏やかな秋になればと願う。(鷺)
2025年8月27日
社会人になりたての頃、小説『君たちはどう生きるか』(吉野源三郎)を読んだ。子ども向けの道徳書だが、読み返すたびに示唆を得られる。「人間の価値は富や名声ではなく、社会に何を残すかで測られる」などの教えは、出版から80年以上を経ても色あせない▼今年のソニー生命の調査では、男子中学生の「なりたい職業」でYouTuberが昨年までの1位から3位に後退。一方、公務員が初の1位となり、会社員や教師の回答も伸びた。昨今の経済・社会不安が影響したのか、将来を現実的に見据え、社会に貢献する生き方が意識され始めた兆しと受け止めたい▼暮らしを支える基盤を築き、未来に残る社会への贈り物をつくる建設業。若い世代が「どう生きるか」を体現できる舞台となるよう、その仕事の価値を伝えていきたい。(鸛)
2025年8月25日
プロ野球のセ・リーグが2027年から、指名打者(DH)制を導入することを決めた。パ・リーグと足並みが揃う形で、投手の負担軽減、野手の出場機会の拡大が期待される。点数の入り方も変わってくる▼醍醐味である得点シーンが増えるとの賛成意見、代打の起用や投手交代のタイミングなど野球の面白さが減るといった反対論も渦巻く。ただ、国際的な潮流となっており、高校野球でも26年春から採用されるそうだ▼業界での流れといえば、電子入札の推進。県内でも県、倉吉市などで導入され、米子市は26日がいよいよ初回の開札日。入札の形が変わる。準備に時間がかかり、導入開始時期がずれ込んだ経緯がある中、トラブルが発生しないかが気がかり。本来期待した効果が見込まれず、業者から不評を買わなければよいのだが。(鴛)
2025年8月22日
19日深夜、西日本上空の広い範囲で火球とみられる現象が発生。宇宙を漂う塵などが大気圏に突入する際に燃焼・発光する流星の一種で、10㍍級の隕石とも言われる大物に各地が沸いた▼流れ星を人為的に生み出そうとしている企業がある。人工衛星を打ち上げ、宇宙空間で1㌢ほどの粒を放出するという原理だ。壮大なエンタメとなる一方、小惑星探査など科学的探究の意義も大きい▼創業者はかつての「事業仕分け」を目の当たりにした世代。天文学を専攻する学究の徒として、多くの夢が政権の転換で頓挫したことに忸怩たる思いを抱えていたという▼直近の3号では県選出含む3議員の奮起に期待する業界の声を届けてきた。一瞬の閃光に終わることなく、人や産業の未来を照らす灯となってほしい。(鵯)
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