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2024年11月15日
雪の季節がそこまで来ている。ほんの少し前まで半袖シャツで過ごしていたのに、寒いと感じる時間が一気に増えた。急いで冬支度をした人も多かろう▼雪をテーマにした歌は数多いが、売れた曲のほとんどはロマンティックな流れ。子供の頃から雪国に暮らす者にとっては、雪はあまり有難いものではない▼この時期になると山間部の現場は大変だ。「冬が来るまでに」やるべきことも多いから、現場に携わる技術者は気が休まる時間も少ない。それでも、冬の現場を知り尽くす人達はどんなに条件が悪かろうが、隅々まで気を配りながら現場を仕上げていく▼馴染みのベテランに聞く。「現場は大切な看板商品。雪で困った顔はできない」と。この頃になると「春遠からじ」の言葉が思い浮かぶ。暗い空の雲が消える季節を待とう。(鷺)
2024年11月14日
「マニュアル人間」といえば、杓子定規で融通の効かない人のことを指す。得てして良い意味で使われることはない▼しかし言葉の印象が先行した結果「マニュアル」自体が敬遠されていないだろうか。ビジネスの場なら本来、人材育成や品質・サービスの均一化に不可欠なはず▼今年の出生数はいよいよ70万人割れの公算が大きく、国内労働人口は40年間で4割減がほぼ確実。10人の仕事を6人でこなすとなれば、新人へのきめ細かいOJTは難しい。マニュアル教育は今後再評価の流れが来るかもしれない▼とはいえ、誰がいつ作るのか―実はここでもAI活用が進む。撮影した施工手順を解析し、字幕をつけて動画マニュアルを生成する業界向けサービスも実用化済みだとか。DXの芽は意外な所に隠れている。(鵯)
2024年11月13日
今月13日は「いいあいさつ」という語呂から挨拶の日と制定されている。一般社団法人日本あいさつ検定協会があいさつを通して人の繋がりを生み出し、社会が幸福になることを目的に制定された▼「あいさつはなぜするのか」―大半の人が他者のためにと思っているかもしれないが、自分の基礎行動であると認識したときあいさつは変わるといわれ、仕事の能率が上がるという。自分自身も感情に左右される時があるが、意識することで正しいあいさつが身に付く▼建設現場は朝礼から、そしてほとんどの朝礼はあいさつから始まるだろう。多くの効果が期待される朝礼だが、社員が受け身の状態では効果が発揮されなくなる。自分から積極的に参加する姿勢が大事になる中、今日だけでもあいさつの意識を変えてみてはいかが。(鴎)
2024年11月11日
少し前の話だが、ひょんなことから中学時代の吹奏楽部の顧問と再会する機会があった。思い出話に花を咲かせただけでなく、今の部活動の現状を聞き驚かされた▼2018年に国のガイドラインで部活動にも休養日を設けることとなり、現在では週休二日制が当たり前に。また、コロナ禍でかつては部活動が強制だった学校も、任意制に移行。母校の吹奏楽部は部員数が大幅に減っているようだった▼教員の働き方改革のための部活動改革。最近は部活動を地域移行し、外部の指導者が教える流れとなっている。ただ、指導者や場所の不足に、吹奏楽部のような文化系クラブは校舎のセキュリティの問題もある▼建設業の働き方改革、週休二日制も、給料面など課題がまだまだ山積みだ。受発注者双方の模索に休みはない。(隼)
2024年11月8日
東京証券取引所が、現物株の取引時間を70年ぶりに延長した。終了時間を30分延ばし5時間半に。投資家の取引機会の拡大による市場の魅力向上、システム障害への対応強化などが狙い。売買ルールも変更し、終了前5分間に「クロージング・オークション」と呼ばれる新制度を導入した▼上場企業は、取引終了後に多かった決算発表の前倒しを求められており、市場の動きがどう変わるかが見どころ。一方、取引時間は海外主要市場と比べると依然短く、小幅な延長が市場の活性化につながるかは未知数との見方もある▼ところで、業界団体と発注機関との意見交換で、時間外労働の上限規制の適用、猛暑日の頻発などに対し、工期設定は適切かという議論にしばしば触れる。ルールや外部環境の変化はこちらも同じで、延長の検討は必要だろう。(鴛)
2024年11月7日
学生のころ、深夜放送のラジオにはまっていた。パーソナリティを身近に感じることができ、中島みゆきのオールナイトニッポンはお気に入り。朗々と歌う姿と、しゃべり方のギャップが人気に▼今でも車での移動時間や就寝前、ラジオのニュースを聞く。スマホアプリから好きな時に、手軽にアクセスできる。ラジオの魅力は便利さのほかにもある。大相撲やプロ野球などの実況では、映像にはない想像力が掻き立てられる▼建設現場では生産性の向上でドローンやICT建機といった先端技術の普及が進む。手元の操作で簡単に図面が仕上がり、施工までできる。ただ、これだけで終わらせてはもったいない▼ICTの魅力は目の前の作業を楽にする便利さだけでなく、収集したデータを、施工後の維持管理にまでつなげてこそ活かされる。(鷲)
2024年11月5日
町政20周年を迎えた南部町で、連休中に記念行事が催された。法勝寺電車も開通から百年、記憶に残る年に▼時は10年前。町出身者として10周年式典の演台に立った元NHKヨーロッパ総局長・塚田博通氏は、政治記者の第一線を張った見地から、歴代総理の逸話と結んで地方創生を巡る講話を繰り広げた▼田中角栄率いる「木曜クラブ」の取材では、若かりし石破首相と親交を深めたという。「最初で最後、鳥取県から総理になる人」と評した10年後、その言葉は確かに実現した▼先の特別号の表紙にあしらった「鷲鳥不群」の四字は、群れない猛禽の矜持を表す石破氏の座右の銘。しかし孤高は孤独と同義でなく、多くの期待や共感が足元を支えている。首班指名は11日にも。ここで終わるわけにはいくまい。(鵯)
2024年11月1日
11月1日は「いい医療の日」。よりよい医療の在り方を考えるきっかけにと定められ、ロゴマークには患者に寄り添う医師を描写。「医療」と「安心・温かさ」を表現したという▼今日の医学教育の礎を築いたカナダの内科医ウィリアム・オスラーは、「医学はサイエンスに基づいたアートである」と定義した。医療とは病を治すための単なる科学ではなく、知識と技術を使いつつ、相手の個性を十分に考慮しながら対処する行為だと強調。病める人の悩みを汲み、癒しへと導く豊かな感性と教養の必要性を説いた▼県内では鳥取大医学部付属病院が大規模な再整備を計画している。アートは語源をたどると、土木建築をも含んだ人の手による営み全般を指したとか。名医が遺した言葉は、心安らぐ病棟づくりを担う建設業にも示唆に富みそうだ。(鸛)
2024年10月31日
今から71年前、慶應義塾大学などの大学生10人が、「演劇界に革命を起す」という志のもとに劇団を結成した。劇団四季の誕生である。その志を引き継ぎ、今では約1400人のスタッフが日本全国に感動を届けている▼東京に行く機会があり、ディズニーミュージカル『美女と野獣』の公演を鑑賞した。魔女の魔法で野獣の姿に変えられた王子が村娘のベルと出会い、真実の愛を見つける物語。子供の頃、物語に触れた読者も多くいるだろう▼キャラクターを演じる俳優陣の熱演はもちろんのこと、舞台装置にも圧倒された▼引き継ぐという意味では、建設業界も長い歴史の中で、技術を継承して、今に至る。担い手不足など課題が多いが、若き技術者たちが先人の思いを受け取り、業界を盛り上げていってほしい。(燕)
2024年10月30日
本紙1面コラム「道標」に、読者から貴重な意見をいただいた。県の総合評価方式を点検してはどうかという内容に対し、同意するもので、実態を踏まえ、生産指標額の上限額の引き下げなどを検討すべきとの考えという。道標で「そろそろ制度疲労を起こしそう」と指摘したことについても共感され「現在の県方式は、当初の趣旨から外れてきている」と。そういえば、県西部総合事務所と県西部建設業協会との意見交換会でも、県方式の見直しについて活発な議論が交わされた。変更すれば、業者によってプラス、マイナスの影響が出るのは確実だが、議論を深めるのはよいことだ。(鴛)
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