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2024年5月22日
「あの爪で、まともに仕事ができるのか」と誰かのつぶやきを耳にした。言葉が向けられた方を見ると、確かに派手だが業務には支障がないように見えた▼日本では「清潔感」という言葉とイメージにとらわれすぎているように感じることがある。医療業界や飲食業界などはわかるが、建設業界でも、確かに長い爪は安全性に欠ける部分があるかもしれないが、髪を染めたり、化粧をすることなどは悪いことではないように思う。むしろ自分だけの小さな楽しみを持って、楽しく前向きに仕事に取り組めるのなら、それがモチベーションにも繋がると感じる▼女性技術者が増えている建設業界も、決まりを守りながら、自分の気持ちをコントロールできるのなら、日本はもう少し「おしゃれ」に寛容になってもいいのかもしれない。(雛)
2024年5月20日
立体物や空間にプロジェクターで映像を投影するプロジェクションマッピング。色とりどりの映像が多くの人を魅了する▼ディズニーランドのようなテーマパークのアトラクションに活用されるほか、近年では東京駅など歴史的建造物の演出にも。県内では砂の美術館にある砂像への投影などが挙がり、活用方法は多岐にわたる▼建設業界でいえば、大成建設がプロジェクションマッピングを利用した新たな墨出し技術を開発した。建物の床面に原寸大で図面を投影し、作業員がマーキングすることで工程を短縮。より正確な墨出しが可能になる▼県内でもドローンを使った橋梁点検やICTを使った重機の操縦など最新技術が活躍している。こうした技術をこれからも取り入れていき、業界全体で多くの人を魅了してほしい。(燕)
2024年5月17日
ずいぶん前の話だ。ある首長が「山間地域は常に災害と隣り合わせ。道路や砂防などの公共事業を進めなければ安心・安全などという言葉を容易に使えない」と訴える声を聞いた▼山間地での防災計画などを取材する時には、この人の言葉を今も思い出す。「地域の人が置かれている状況を理解した上で記事を書いているのか」と言われているようで▼晴れた休日の朝、久しぶりに三朝町と鳥取市を結ぶ佐谷峠に向かった。若葉が芽吹いたこの頃は、峠の景色が1年で最も輝く▼自然を売りにする山の道で、観光客も訪れる。しかし、道路沿いに点在する集落は、雪崩や土砂崩落で孤立する危険も付きまとう。県内には、ここと似た景色の地域が多くある。暮らす人が少ないからといって、見放されては困る。(鷺)
2024年5月16日
プロ野球公式戦で、平日にデーゲームを設定する球団が増えている。春休み期間中などに組んで家族連れを集め、ナイター開催を超える客数を達成するケースもあるそうだ▼さらに、小学生や中学生の観戦企画や、球場での職場体験プログラムを実施し、競技人口の減少に歯止めをかけようと工夫。寒さが残る時季は、日中の暖かい時間帯が好まれることもあるという。そもそも首都圏に複数球団あり、ナイター開催で競合する環境にある中、一定の集客が確保できるのであれば、節電効果を含めデーゲームは妙案か。まさに「逆転の発想」だ▼業界でも、従来の発想にとらわれず、柔軟な発想がより求められる時代となっている。言易行難だが、業界の常識を疑ってみることも、たまには良いのかもしれない(鴛)
2024年5月15日
戦後、新制一橋大学の核となった構想に名を残す歴史学者・上原専禄。謎多き人物だが、近年「忘れられた歴史家」の触れ込みで再評価の目が向けられている▼上原の門弟だった阿部謹也が伝えるところによれば、学生の研究発表を聞いた最後に必ず「それで結局、何がわかったのか」と質したという▼繰り返しのやり取りの中で「わかる」こと自体の正体を見失った阿部が、その意味を師に問うと、上原は「自分が変わること」だと答えた―「わかる」と「かわる」は表裏一体。古くはスピノザに通じる真理観だ▼翻って、人にせよ政治にせよ業界にせよ、何かと変革が求められる現代。しかし何のため、誰のために変わる必要があるのか。まずは「わかる」ことをおろそかにしていないか、考えさせられる。(鵯)
2024年5月14日
世界に目を向けると様々な家が存在する。気候や伝統、そして地形に沿ったつくりはその国独自の家と言えるだろう▼日本の反対側に位置する南米・ボリビアは寒暖差が大きく標高が高い。家は粘土に藁を混ぜて焼いたレンガや石。高地で木が少なく材木などが手に入らないため、屋根にも同じ素材が使われる。高山地帯で酸素が薄く、空気が乾燥しているため、火事を起こさないレンガ造りが主流となる▼さて、日本の家はどうか。時間と共に家のデザイン、間取りが変化していく。近年ではSNSへの発信は欠かせず、ユニークな外観も存在する▼結婚後、家を建てるのが一般的な日本。男性、女性ではやはり女性の方が強い決定権をもつだろう。要求に応えられるよう今日も男性陣は汗を流す。読者はどうだったのか。(鴎)
2024年5月13日
世の中、競争には必然的に順位付けがされる。スポーツ、芸術、人気度調査など、順位であふれ返っている▼順位が上だと強いイメージを抱きがちだが、特にスポーツではジャイアントキリングという言葉のように、下剋上も起きやすい。サッカーやラグビーなど、世界相手に日本代表はし烈な争いを繰り広げてきた▼建設業で競争といえば、まさに入札。総合評価入札だと点数が高い業者が、価格競争だと最低価格ギリギリを攻めた業者が落札していく。価格競争は半官半民のような発注者だと、底なしのことも多く、赤字覚悟のし烈な争いになることも▼「予定価格満額で応札してもいいのだから、仕組みを変えればいいのに」という声も聞く。最低ラインを95%以上にしてもいい気がするが、いかがなものか。(隼)
2024年5月10日
車窓から遠く眺める景色が大きく様変わりしてきた。新緑が山々の色を濃くし、自然の情景から力強い生命力のようなものが伝わってくる▼日々の取材で訪問する役所や企業で、新人らしき面々を見かける。電話の取り次ぎや書類のつくり方を上司に相談する様子を目にすると、過去の自身を思い返す。特に電話対応では相手の要件はおろか、会社名すら聞き取れず冷や汗ものだった。今はどこの職場でも貴重になった「人財」を大切に育てていきたい▼それにしても企業経営を取り巻く環境は厳しいものがある。時間外の上限規制に賃上げ、最近では若手や女性技術者の配置など。どれもこれも、上から押し付けられることばかり▼本当にやらなきゃ、生き残れないの―規制や加点に振り回されっぱなしの経営者に同情を寄せる。(鷲)
2024年5月9日
最近よく「Z世代」というワードを耳にする。1996年から2012年までに生まれた人を指し、インターネットが普及している中で育ち、まさに新たな時代を担うべき存在といえる▼これまで「団塊の世代」や「ゆとり世代」が名付けられ、団塊は第1次ベビーブームの時期に生まれ、世代人口が非常に多く高度経済成長を支えてきた世代で、ゆとりは生まれた時には就職氷河期を迎えていた。時代背景が違うことが「世代」の特徴を生んでおり、それを名称で区分けしているのだろうが、「世代」で区切ることで、それぞれの時代に生きた人たちを一括りにし、あたかも「別物」のように取り扱っているように感じる▼担い手不足に悩む建設業も、各世代が互いの強みを生かし尊重しあうことが大切なのだろう。(雛)
2024年4月30日
ゴールデンウイークが始まったこのころは、県内の観光地が1年で最も賑やかになる。連休のはざまの平日は通常通り勤務する人もいるが、幹線道路は今日も県外ナンバーの車がたくさん走るに違いない▼観光地の周辺に暮らす地元の人は、数年ぶりに元に戻った道路の渋滞で「買い物に行くのも大変」と話すが、どうにもならない▼今年の「八十八夜」は5月1日。秋の収穫に向けた農作業を本格化させる目安として、昔から伝えられている言葉のひとつ。季節は一気に夏へと向かう▼鳥取市の佐治町などでは多くの災害復旧工事が始まったが、人手不足は深刻。そして、近づく雨の季節。現場の人達の心配事は尽きることがない▼3日からは4連休。過ごし方は人それぞれだが、良い天気が続けばと思う。(鷺)
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