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2020年9月15日
過酷だった暑さも若干和らぎ秋の匂いを感じさせる朝夕となってきた。が、新型コロナウイルス感染だけは未だ収束が見えない。一日も早いワクチン開発が待たれる▼県板金工業組合は、業界の主要資材である屋根材の銅板が新型コロナウイルス菌とともにインフルエンザ菌やO157菌などの細菌類の働きを抑える性質に着目し、銅板製の「ペン置き」を製作し、近く県や市などの各行政機関に寄贈する▼単に目新しい商品を造り出すのではなく、素材が持つ含有成分が細菌類の働きを抑制し、微生物や寄生虫に対し抗菌作用があるところに着目した着眼点、アイディアに今回の「ペン置き」製作の意味合いが大きい▼発想の転換や柔軟な考え方で、一つの素材が社会貢献につながるいい例でもありその効果が期待される(雀)。
2020年9月14日
「ブランド」の語源は、家畜の識別のため押した「焼印」に由来する。他者との差別化の象徴が転じて「名前と付加された価値」を意味するようになった▼不祥事を起こしたブランドは、多かれ少なかれイメージを損なう。不正送金の問題が取り沙汰されているドコモは、7月に竹中工務店と建築現場のDX推進で合意し、建設業界向けの製品を相次いで投入してきた矢先だった。今回生まれた不信感が、こうした他のサービスに波及する可能性は否めない▼同様に連日紙面を賑わせているCCUS。運営元の財政悪化で二転三転する情勢で、利用者離れの加速を憂う声も▼ともに普及促進を重視した結果、足元をすくわれたかたちだ。提供する価値を守るためにも、制度設計から見直す必要がある。(鵯)
2020年9月11日
三朝町は今年も、国土交通省倉吉河川国道事務所や県中部総合事務所との合同要望会を開いた。この要望会は、地域の代表や住民が直接、行政にインフラ整備の実現を訴えかける非常に珍しい会合で、毎年のように道路改良、除雪、急傾地対策など様々な要望が挙がる▼地域のインフラ課題を一番熟知しているのは、その土地の住民。整備を怠れば、生命に直結する可能性もあることから、時には行政の対応に、厳しい意見が飛び交うこともある▼行政も住民の声を真摯に受け止め、現地を調査し、対策を練る。限られた予算の中で、優先順位をつけて効果的に事業を進めていくのは、非常に神経を使うだろう。しかし、その声を無視して、取り返しのつかない事故が起きることだけは避けなければならない。(鴨)
2020年9月10日
鳥取市は電子入札の導入に取り組む。年明けに事業者を選定し、システムを構築。2021年度後半から試行することになりそうだ▼紙入札から電子入札に変わること自体は大きな問題ではないように思えるかもしれないが、この入札方式の変更は入札制度にも影響を与えそうだ▼市では一時、入札参加者が無く入札中止になる事態が頻発しており、一般競争入札の導入を求める声が内部にあった。参加者が多くなってしまった場合、紙入札では時間がかかってしまうが、電子入札なら混乱も起きない。また建築A級で行われている総合評価方式の拡大も電子入札なら簡単にできてしまう▼これまで通り、指名競争入札を続けるか。それとも県のように一般競争入札に移行するか。電子入札の導入は大きな岐路になりそうだ。(鷹)
2020年9月9日
過日、森林と林業を考えるシンポジウムが鳥取市内であった。木材価格の低迷から生産性向上、ICTを活用したスマート林業への転換、担い手不足、危険作業…山積する課題はそのまま建設産業と重なり合う▼全国的に林業従事者が減少する中、県内では若年者率が高齢者率を上回って若返りが進む。日南町の林業アカデミーは県外の参加者も増えているという▼伐採期を迎えた多くの木々を放置しておくのはもったいない。最近はCLT構造の建築物や木質バイオマス燃料に活用されるなど木材の需要は高まり、供給量が追い付かない状況。鳥取市内にある建設会社は間伐を県内外で請け負う。山は人海戦術で雇用意欲も旺盛だ▼国土と森林を守る立場から建設業と林業が上手く手を取り合って両立できないか。一考である。(鷲)
2020年9月8日
建設業界の労働災害は、18年に1万5374人が被害に遭い、このうち死亡者は309人。1961年をピークに建設業界の労働災害は減少傾向にあるが、業種別では最も死亡災害が多いという状況が続く▼働き過ぎが課題となっている日本では、それだけ労働災害の危険に身を置くことになる。人間の注意力には限界があり、長時間労働の是正、週休2日の確保は安全面からも早急に実現しなければならない▼労働災害は夏場に多く発生すると言われている。だが、これからも注意が必要で、残暑もまだまだ厳しく、台風シーズンも到来している。特に屋外や狭い空間での作業が多い建設業では対策には十分配慮しなければならない。そのためにも安全対策経費は十分に確保しなければ掛け声だけで終わってしまう。(雛)
2020年9月7日
半世紀近くにわたり停滞していた県西部高規格道路事業化計画が、近年大きな動きを見せている。先般開催された集会でも、平井知事が「本年度が勝負」と語り、国への働きかけを一層強めていく姿勢を示した▽中村市政の改善と継続発展に意欲を燃やす伊達市長の治める境港市。高度衛生管理型漁港・市場の整備が着実に進行し、また一層の観光振興が期待される中にあって、水揚げされた新鮮な水産資源の輸送を迅速化すること。また、他地域からのアクセスの利便性向上を確保すること。運輸と集客を一手に担う高速道路網が果たす役割は大きい▽会では「地方創生」効果を謳う声が上がったが、まさしく。西部県域のみならず、県内あるいは山陰全域の発展にも期するよう。官民団結のもと、早期実現が果たされることを期待したい。(梟)
2020年9月3日
今年も台風が日本列島を次々と襲う。ここ一週間で8・9号。さらに10号も。その影響で猛烈な残暑、酷暑。9号台風は幸いにも県内には大きな影響を与えなかったが、災害の恐怖は人々大きなストレスを与える。さらに今年は得体の知れない新型コロナウイルス感染症恐怖。ストレスが重なるばかりだ▼コロナ感染禍にあって、首都圏の4人に1人は地方への移住に関心を高めているという。が、地方移住への第一条件は働き場所の確保が大前提。そのためには高規格道路網の拡充・強化などをはじめとする均衡ある国土形成の構築によって成り立つ▼東京一極集中を是正し地方人口の減少に歯止めをかけるためにも、また災害や有事等の避難路確保などの防災に資するためにも国土強靭化と地方創生事業の促進が求められる。(雀)
2020年9月2日
シーズンを迎えた8月、平年を上回る7個の台風が発生した。9月に入っても厳しい残暑で海面温度は高止まり。沖縄方面を襲った9号が勢力を維持する中、続く10号の進路にも警戒が必要だ▼人為由来の気候変動にストップをかける声は日増しに高まる。環境省は昨年公開した「未来の天気予報」で、温暖化対策に失敗した2100年、最大瞬間風速90㍍級の台風が列島を襲う可能性を示唆した。これでもまだ控え目な予想だという▼メキシコで2㍍の雹が降り、欧州は気温が40度を超えた。こうした事例が背中を押し、俄かに叫ばれ始めたSDGs。近江商人の掲げた哲学「三方良し」への回帰を指摘する声も。売り手、買い手、そして世間良し―「地球に良し」の経営が求められる日も近いか。(鵯)
2020年9月1日
安倍晋三首相の突然の辞任表明から4日。会見では、病状悪化に伴って「大切な政治判断を誤ってはならない」と辞任理由を述べた。これまでと違い、プロンプター無しで会見に臨む首相の姿は非常に印象的で、憲法改正など重点政策が道半ばの状態で退陣することへの無念さがひしひしと伝わってきた▼そしてきょう、総務会で総裁選の方式や日程が決まる。現時点でも複数名の候補者が名乗りを上げているが、今回の自民党総裁選から約1年後には、任期満了に伴う衆院選挙が待ち構えている▼安倍首相の残余任期を引き受けるワンポイントリリーフとしての登板なら、外交問題、成長戦略などの課題への本格的な対応は望めそうもない。具体的なビジョンと責任感を持ち合わせたニューリーダーの誕生を期待したい。(鴨)
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