西部地区の2025年度の新設住宅着工戸数は879戸となり、前年度の1148戸から269戸減少した。減少率は23・4%で、16年度以降の10年間で最も少ない戸数となった。16年度の1353戸と比べると474戸、35%減少しており、住宅市場の縮小傾向が鮮明となっている。
市町村別では、米子市が589戸で最も多く、全体の67%を占めた。境港市は161戸で、両市を合わせると750戸となり、西部地区全体の85・3%に達する。24年度との比較では、米子市が214戸減、境港市が61戸減となり、両市の減少が全体の落ち込みに大きく影響した。一方、大山町は6戸増の34戸、日野町は18戸増の19戸となった。
住宅種別では、一戸建てが594戸で前年度比30戸減、長屋建てが224戸で170戸減、共同住宅が61戸で69戸減となった。特に長屋建てと共同住宅の減少が目立ち、全体の着工戸数を押し下げた。一戸建ては全体の67・6%を占め、住宅着工の中心となっている。
16年度との比較では、一戸建てが643戸から594戸へ7・6%減少したのに対し、長屋建ては449戸から224戸へ50・1%減、共同住宅は261戸から61戸へ76・6%減となった。10年間で全体の着工戸数が474戸減少する中、住宅種別では長屋建てと共同住宅の縮小が顕著だ。
米子市に限ると、16年度の1014戸から25年度には589戸へ減少し、10年間で425戸、41・9%の減少となった。内訳は、一戸建てが424戸から414戸へ10戸減にとどまった一方、長屋建ては347戸から132戸へ215戸減、共同住宅は243戸から43戸へ200戸減となった。米子市では、長屋建てと共同住宅の減少が全体の着工戸数を押し下げる大きな要因となっている。
境港市は16年度の178戸から25年度には161戸となり、10年間の減少率は9・6%にとどまった。西部地区全体の減少率35%と比べて減少幅は小さいものの、24年度の222戸からは61戸減少している。
町村部では、日吉津村が16年度の51戸から25年度には11戸へ減少。一方、大山町は29戸から34戸、南部町は24戸から27戸となった。日野町も5戸から19戸へ増加したが、町村部は着工戸数自体が少なく、年度ごとの変動も大きい。
西部地区の住宅着工は、米子市が全体の約3分の2を占める構造にあり、同市の動向が地域全体を大きく左右する。特に近年は一戸建ての減少に加え、長屋建てや共同住宅の着工戸数が大きく変動しており、住宅供給の動向を把握する上では、総数だけでなく住宅種別ごとの推移にも注目する必要がある。東部・中部は次号掲載。
