ジャパンディスプレイ(JDI)は24日、鳥取市南吉方にある鳥取工場=写真=を八幡東栄エステート(鳥取市南隈)に譲渡したと発表した。八幡東栄エステートは今後、行政などとの連携を図りながら、子育てや教育、産学官連携、地域経済の活性化など幅広い視点から利活用策を検討する。
取得した同社は、地域の将来を見据えた土地・施設の有効活用に向けて検討を進めている。具体的な事業内容や施設構成などは今後詰めていく段階だが、雇用の創出や地域経済への波及に加え、子どもから高齢者まで幅広い世代が集い、交流できる機能の導入なども視野に入れている。行政との連携や産学官による取り組みなども含め、取得した資産を地域の発展につなげる活用策を探っていく。
鳥取工場は、液晶パネルの生産拠点として長年操業してきた施設。2025年3月に液晶パネルの生産を終了した後は、車載用ディスプレイ関連の開発・設計などの業務拠点として活用されていた。JDIは事業構造の見直しに伴い、保有資産の効率化を進める中で工場の売却を決定。譲渡対象は約11万平方メートルの敷地と、敷地内の工場棟など複数の建物。今年3月に譲渡契約を締結している。
また、鳥取工場でこれまで行ってきた車載用ディスプレイ関連の開発・設計などの事業活動については、鳥取市津ノ井の鳥取オフィスへ移転し、9月24日から継続する。
今回の取得は、長年にわたり地域の産業を支えてきた大規模施設の新たな活用に向けた第一歩となる。八幡東栄エステートが持つ地域とのつながりや民間活力を生かし、既存施設をどのような機能へと転換していくのか、鳥取市の新たなまちづくりにもつながる取り組みとして今後の展開が注目される。
