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 米子市議会が改選後、初の定例会を迎えた。議会は予算や条例などを審議し、市政の運営を決める議決機関。多数の新人の当選などで顔ぶれが大きく変わった中、議会と「車の両輪」に例えられる執行部側の伊木隆司市長に、議論を深めたいテーマなどを聞いた。

―新体制で迎えた7月定例会。補正予算案の注目事業として、東山中学校屋内運動場の建て替えに伴う設計委託費を盛り込んだ。
市長 いよいよ学校体育館の更新が本格的に始まる。小中学校体育館は空調整備を前提とした更新となり、非常に費用がかかる。改修でも新築でも大きな費用が必要となるため、地区体育館まで一度に整備するのは難しいのが実情。まずは小中学校を優先して順次整備し、地区体育館については、耐用年数を超えたものから順次取り壊していくことになる。その上で、利用者の利便性を考えながら、必要な場所へ「地域拠点体育館」を整備していく。ただし、数は現在より少なくなる見通しだ。
―建設業界の課題は。
市長 一番大きな課題は人手不足で、慢性化していると認識している。加えて、資材価格や人件費の高騰がある。発注単価にも反映しているが、価格の上昇スピードの方が速く、年度途中では十分に織り込み切れない部分もある。適切な価格転嫁を行いながら、週休2日工事の完全実施や発注時期の平準化など、働きやすい環境を業界とともにつくる努力を続けていきたい。
―今年度中に議会承認案件となる大型工事は。
市長 日野橋橋梁補修工事(概算工事費5億円)、市道外浜街道線浜橋の橋梁架設工事(同3億3000万円)で、入札後、ともに9月定例会で契約案を諮る予定だ。
―今後進めたい事業は。
市長 米子・境港間高規格道路について、現在の計画段階評価から一歩進み、事業化につながるよう国に要望していく。また、上下水道管路への投資や老朽化した公共建築物の改築、道路の維持補修、市道安倍三柳線の整備などを着実に進め、地域インフラをしっかり整えていきたい。来年度予算を見据える時期に入るので、必要な事業については、国に対し、適切な予算確保をしっかり要望する考えだ。 
―市議選を振り返って。投票率は37・26%と、前回選から7・1ポイント下回った。
市長 投票率については、これからも市政に関心を持っていただけるような情報発信を続けていかなければならないと感じた。特に米子市は、街を大きく変えようと動いている最中。市民の皆さんに直接、あるいは間接的に関わる話題も多くあるので、ぜひ関心を持っていただきたい。(選挙手法としての)SNSは今後ますます重要になっていくと思う。情報を得る媒体は多様化しており、その中でSNSは重要なツール。ただ、どれだけ選挙結果と結びつくかは、まだ十分に解明されていない。特に地方選では、まだまだ顔の見える付き合いも大切で、そのあたりをしっかり行った方が評価された面もあるのではないか。
―新体制となった議会と、深めたい議論は。
市長 選挙戦で、公共事業に批判的な主張をされた候補者もおられた。しかし、市として見ると、公共事業に充てる予算は決して大きな割合ではない。今は本当に無駄な公共事業はなく、必要性の高い事業が多くある中で優先順位を付けて予算化している。一つ一つが必要な工事であり、理解を深めていただけるよう議論していきたい。