米子市は、湊山公園リニューアル事業の基本設計案をまとめた。中海を望む眺望空間や約5000平方メートルの芝生広場、大型遊具などを整備する内容=写真=で、市民ワークショップで出た意見も反映した。今年7月以降、実施設計に取り掛かり、27年度以降の工事着手を目指す。15日の市議会都市経済委員会で報告した。
市都市整備課によると、基本コンセプトは「桜咲く湖岸景観が続く、ひらかれた憩いの場の創造」。「心の癒やしを与えてくれる空間」「世代をつなぐ日常とイベントが調和した空間」「周辺の自然景観、歴史資源を活かした空間」の3点を柱に据えた。
整備計画では、中海を望む既存東屋周辺を「眺望ゾーン」と位置付け、高木の適正配置や園路整備により視認性・アクセス性を向上。ワークショップで出た「ランドマークづくり」などの意見を踏まえ、中海を望むブランコも新設する。
また、鳥取大医学部付属病院への提供予定地に代わる機能として、約5000平方メートルの芝生広場を確保。既存樹木を生かした休憩空間を設けるほか、護岸側の一部をかさ上げし、イベント時にはステージ利用も可能な多目的広場として整備する。「子どもの遊び場」や「若者の利用」などの意見も反映した。
子どもの遊び場では、医大提供地から遊具を移設するほか、既存の「猿が島」をランドマークとして活用しながら大型遊具を新設。築山整備なども行い、遊び場機能の充実を図る。
園路は、駐車場側入口から中央園路を幅員8メートルで整備し、園路沿いに桜を移植することで新たな景観形成につなげる。夜間利用を想定した照明も設置。このほか、点字ブロック設置や縦断勾配5%以下とするなど、ユニバーサルデザインに配慮した整備内容とした。
病院再整備に伴う公園区域変更では、鳥取大医学部付属病院への提供面積約1・3ヘクタールを都市公園区域から廃止する。これに伴い、公園全体の面積は現在の28・5ヘクタールから27・2ヘクタールとなる。
市は今後、住民説明会や都市計画審議会での手続きを経て、26年度末の医大提供用地売買契約締結を目指す。
