県鳥取県土整備事務所は2年余りにわたって通行できない状態が続いている岩美町の町道陸上中央線(=写真)について、近く法面の掘削などを中心にした約1億6000万円の土木工事を公告する。24年6月から県が代行しての抜本的な落石対策に向けた調査や設計に続いて、今春からは仮設の工事も始まっており、同事務所計画調査課では「今年度中には片側の通行が可能になるよう落石対策工事を進める」と話している。
同線は国立公園内を海岸沿いに走る岩美町が管理する道路で、海岸から同町陸上地区を経て兵庫県境へ向かう。このうち、険しい山腹と海岸に挟まれた西側の区間で落石被害が相次ぎ、300メートル以上の区間で通行できない状態が長く続いており、地元からは早期の整備が要望されている。
同事務所では2年前から擁壁工や巨石の固定工、法面工、落石防護柵などの整備を想定した調査に着手。国立公園内での工事になるため関係機関と調整しながら具体的な工法を検討。昨年度後半からは保安林の解除申請に向けた調査や大掛かりな仮設工事も発注している。近く公告する工事は延長153メートルの区間を対象にした3800立方メートルの山切りが中心になるほか、仮設の排水施設、防護柵なども盛り込んでおり、工期は来年3月末。近く土木A級を条件に公告する。
