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 総会シーズンに入り、各会長のあいさつに耳を傾ける。業界の人手不足や「玉不足」は今に始まったことではないが、イラン情勢による先行きの不透明さから、その言葉にはかつてない焦燥感がにじむ。

 近年、工事の受注を左右する「経営事項審査(経審)」の点数アップと、人手不足への解決策として「ユースエール」「えるぼし」「くるみん」の3つの認定制度を検討・取得する企業が増えている。
 えるぼしとくるみんでは最大5点が、ユースエールでは4点が「社会性等(W点)」に直接加算される(複数取得の場合は最も評点が高いもの)。建設業者の取得数が増加しており、競争が激化する入札現場や人材市場での「新基準」になりつつある。
 ▼若手が主役の「ユースエール」【経審加点4点】
 若者の採用と育成に力を入れている中小企業を認定する制度で、若手の離職率(20%以下)であることや、残業量(月平均20時間以下)、有給休暇の所得割合などが取得の基準となる。県内認定数は21社。西谷技術コンサルタント、美保テクノス、やまこう建設など。 ▼女性が輝く「えるぼし」【経審加点2~5点】
 採用数や継続勤務年数に男女差がないか、管理職の女性割合、非正社員から正社員への転換実績などで評価される。県内認定数は18社。サンユー技研工業、一高土木、大和建設など。
 ▼子育てを支える「くるみん」【経審加点3~5点】
 男性の育休取得実績があることや、女性の育休取得率が75%以上であること、法定時間外労働時間が60時間以下であることなどが求められる。県内認定数は28社。原田建設、井木組、未来建設など。
 発注数の大幅増が見込めず、少子高齢化がますます加速する昨今。こうした認定は単なる「お墨付き」から生き残り戦略へと変わりつつある。※記事中の数値は今年3月末時点