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 工事関係書類の簡素化に向けて3本目の矢―。県土整備部は「監督基準」「工事成績評定」の見直しに次いで「入札制度」の改革に乗り出す。柱は総合評価上の工事成績点数に上限を設ける案が浮上している。
 一定の点数以上であれば、一律満点評価する。5年前、建設業協会に同じような案を提示しており、以後とん挫していた。
 同部は「技術者の負担を減らすことが目的」(県土総務課)と説明。具体的な点数に言及はないが、上限に83点を据えることが想定される。土木工事の24年度平均点は83・1点。26年度の場合、A級であれば3分の2程度の社数が83点以上の「会社工事成績点数」を持つ。
 どこに線を引くべきか。高い点数だと、満たない会社との格差感が強まる。一方、低ければ、多くの会社が一律の点数になり、固定点の評価項目がまた一つ増えることになる。
 ちなみに5年前の案では、上限未満は比例配分で減点評価することになっていた。「会社工事成績(15点満点)=15×入札者工事成績/上限工事成績」「配置技術者工事成績(5点満点)=5×入札者工事成績/上限工事成績」
 工事成績の新評定は4月から始まったばかりで、まだサンプルが少なく傾向が見えない。監督基準の見直し効果も検証されておらず、業界からは「入札制度の改正は急がなくても」との声が聞こえる。建設業協会はゴールデンウイーク明けにも地区会長会で案について議論するという。
 書類の簡素化につながり、点数に縛られる技術者のプレッシャーを取り除くことができるか。入札制度の改正は、早くても2年後の28年度からと見られている。