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 米子市は、2021年3月に策定した駐車場整備事業の経営戦略を改定した。計画期間は26~35年度の10年間。供用から30年を経過した米子駅前地下駐車場で機械設備の故障が増えていることを踏まえ、設備更新や調査を計画的に実施し、施設の延命化を図る。22日の市議会都市経済委員会で報告した。
 対象は万能町、駅前地下、駅南の3駐車場。23年度供用の駅南駐車場を新たに加えた。万能町駐車場は民間譲渡を検討中だが、不確定要素が大きいため、計画上は存続を前提とした。
 地下駐車場では、大型の電気・機械設備で不具合が目立ち始めている。このため市は、27年度に台数管理板の修繕(約825万円)を予定。さらに、コンクリート構造物の耐用年数(約38年)到来を見据え、30年度に耐久性調査(約500万円)を実施する計画とした。老朽化の進行に応じ、順次設備更新を進める。
 委員からは地下水の影響を指摘する声も上がった。地下駐車場は泥水が湧出する地盤条件にあり、通常のひび割れ調査だけでなく、より精密な点検手法の検討を求める意見が出た。
 経営面では、料金改定の効果により利用台数と収入は回復し、単年度収支は黒字で推移。累積赤字は24年度末で約3・6億円を見込むが、一般会計からの繰入により30年度に黒字転換する見通しとしている。