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 国の基金を活用した県内高等学校の魅力向上について協議する会合が、県庁で開かれた(=写真)。地元人材の育成と定着に向けて機能拡充を図る「先導校」として、▼鳥取工業高校(鳥取市生山)▼倉吉農業高校(倉吉市大谷)▼鳥取西高校(鳥取市東町)▼境港総合技術高校(境港市竹内町)の4校を指定したほか、平井伸治知事が提案する県立高の「高専化」についても意見を交わした。5月中旬に国へ拠点校としての申請を行い、6月下旬に採択されれば、3年間で最大62億円が交付される。
 会の冒頭、足羽英樹教育長は「高校3年間だけでなく、その先の就職や進学を見据えた仕組みづくりが必要。企業連携を強化した上で申請にのぞみたい」とあいさつ。意見交換では、出席した県土整備部吉野睦部長による「建設分野では担い手不足や技術継承が大きな課題となっている。DXの一層の促進と人材育成の高度化が必要だ」といった意見が紹介されるなど、高校生が卒業後、県内に定着するために必要な取り組みなどについて意見をを交わした。
 また、平井知事が4月の定例会見で提案した、鳥取工業や倉吉農業の「県立高専化」についても触れ、出席者からは「5年間の学びを通じて専門性をより深めることができる」「地元の人材定着に大きく寄与するのでは」といった期待を寄せる声が多く上がった。閉会後、足羽教育長は基金を活用した高専化の実現について「選択肢の一つ。慎重に検討する」と話した。
 今後は県教委が中心となり、指定された4校の実行計画策定を進める。6月の採択を経て交付が決定すれば、計画に沿った教育人材の確保や設備設置などが実施される。会合には県立高校や企業、大学の関係者ら約50人が出席した。