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 「2026年が鳥取市にとって新たなスタートの年になる」。市政史上初となる4期目の当選を果たした深沢義彦氏(73)=自民、立憲民主、公明、日本維新の会推薦=。14年に本庁舎新築移転の是非を巡り新人3人が争って以来の三つどもえとなった今回の選挙戦は、SNSを駆使する若手候補との事実上の一騎打ちに。しかし、現職が積み上げた実績の厚みがその進撃を阻んだ。
 今回の選挙戦で深沢氏は、JR鳥取駅周辺再整備や鳥取城跡二ノ丸三階櫓(やぐら)復元といった大型プロジェクトを筆頭に「鳥取市が50年先を見据えた街に変わる転換点にある」と訴えた。若者をはじめとする市民が「住んで良かった」「住みたい」と感じられる街づくりを掲げ、出陣式では支持者約400人を前に「先人たちの熱い思いと尽力を引き継ぐ。私は地味で派手さはないが、それを持ち味に全力で取り組む」と決意を示した。
 対する新人2候補は、多選による閉塞感などを争点に、若年層や無党派層の取り込みを狙った。特に柳大地氏(無所属)はSNSを多角的に活用し、刷新ムードを演出する草の根戦を展開。
 これに対し深沢氏は「選挙の戦い方が変化している」と警戒しつつも、「あえて旧来のやり方で、フェイス・トゥ・フェイスの信頼関係を築く」と強調。市内各地を細かく回る「どぶ板選挙」を貫いた。主要4政党の県組織や連合鳥取など約50団体の推薦を得たほか、石破茂前首相による支援や、(11面へ続く)

4選を決め、花束を贈られた深沢氏(写真右)