米子市は、鳥取大医学部付属病院再整備と連動して進める湊山公園=写真=リニューアル事業の基本計画案をまとめた。敷地内を目的に応じてゾーニングする内容。2026年度一般会計当初予算案には実施設計委託料5000万円を計上しており、計画策定と並行して設計業務も進める方針。
市議会都市経済委員会での報告によると、整備対象は約3ヘクタール。大学側が公表しているホスピタルパーク構想との整合を図りながら、公園機能の再編を進める。コンセプトは「桜咲く湖岸景観が続く、ひらかれた憩いの場の創造」。(1)心の癒やしを与える空間(2)世代をつなぐ日常利用とイベントが調和する空間(3)周辺の自然景観や歴史資源を生かす空間―の3点を柱に据えた。
ゾーニングでは、中海を望む眺望空間や芝生広場、子どもの遊び場を配置。桜並木を活用した園路整備や、米子城跡との景観的な連携も視野に入れる。
スケジュールは、今年4月に基本設計案を作成し、住民説明会を経て6月に基本設計を取りまとめる予定。その後実施設計を進め、都市計画審議会での手続きを経て、26年度中の大学への用地売買契約締結を目指す。27年度以降の工事着手を想定している。
委員会では、桜の老木化を踏まえた移植の可否や、猿舎の今後のあり方、防災上の避難動線確保、イベント開催時の搬入動線などについて意見が出た。市は、桜について専門家の意見を踏まえ移植可能なものは活用するとし、猿舎はランドマーク的存在との意見がある一方で適正管理の課題もあるとして、今後検討を続ける考えを示した。
また、大学提供予定地に現在のイベントステージが含まれるため、撤去を想定していることも明らかにした。新たなイベントスペースの具体的な施設内容は、基本設計段階で検討する。
動線計画では、災害時の避難経路や袋小路とならない配置への配慮を求める声もあり、市は「最終的にアクセスしやすい形となるよう調整する」と応じた。
