米子市は、魅力的な景観形成に貢献した建築物や活動を顕彰する今年度の都市景観施設賞で、4件の応募の中から2件を表彰対象に選んだ。地域の自然環境と調和した住宅建築と、市中心部を花で彩る景観づくり活動が好評を博した。
建築物部門では、米子市尾高に建つ住宅「大山を望む家」が受賞した。杉原香織氏が所有し、田村淳建築設計事務所が設計、高橋工務店が施工を担った。
大山を望む立地を生かし、建物を道路から後退させて周辺景観にゆとりを持たせるとともに、焼杉張りの外壁や深い軒の構成により地域の風土に調和した意匠を実現。
敷地内の植栽や木製デッキが建築と自然を緩やかにつなぎ、落ち着きのある景観形成に寄与している点が評価された。審査した米子市景観審議会(細田智久会長)は、米子の大山を望む眺望を巧みに生かし、周囲に開かれた空間ながらも居住者のプライバシーに配慮した住宅で、景観施設としても優れていると評した。
景観づくり部門では、市公会堂前交差点周辺で展開されている「お花いっぱい運動」が選ばれた。活動主体の米子錦ライオンズクラブは2021年5月から継続的に花壇整備を行い、季節ごとの草花で通行者の目を楽しませている。
中心市街地に潤いをもたらし、来訪者に温かな印象を与えている点や、長年にわたり自主的な維持管理を続けている点で、景観形成への貢献が認められた。
市役所で開かれた授与式で、伊木隆司市長が関係者に表彰状を贈呈。「回を重ねる中で多くの素晴らしい建築物や取り組みを表彰してきた。それぞれが今もなお米子の景観を形づくり、町の魅力や風情を生み出している。今年も厳正な審査を経て選ばれた受賞者の皆様に深く敬意を表したい」と述べた。
米子市の都市景観施設賞は2010年度に創設され、今回で16回目。
大山を望む家
お花いっぱい運動
