国土交通省は23日、「鳥取うみなみロード」を含む全国6ルートを第3次ナショナルサイクルルート(NCR)に正式指定する。県内のルートでは初の指定。これを受け県は24日、岩美町で「鳥取県サイクル新時代推進会議(仮称)」を開き、指定後の展開に向けた推進体制づくりに着手する。国内外へのプロモーションによるサイクルツーリズムの誘客促進や、審査委員会から指摘された走行環境の改善策などを協議し、NCR指定記念セレモニーも同時開催。
鳥取うみなみロードは、岩美町のJR東浜駅から境港市のJR境港駅まで、日本海沿岸の9市町村を東西に結ぶ延長152キロのサイクリングルート。「世界が認めた絶景と歴史・文化を巡る鳥取」をコンセプトに、浦富海岸や鳥取砂丘、大山、弓ヶ浜などの景観と、温泉、食、文化資源を結ぶ。
指定に先立つ審査では、ルート設定、走行環境、受入環境、情報発信、取組体制の5分野を評価。必須28項目のうち24項目が要件を満たし、残る4項目も概ね達成と評価された。今回指定される6ルートでは必須項目の達成数が最多。委員は「通勤・観光双方に活用可能な高水準の自転車走行環境が整っている」として、特に弓ヶ浜の自転車専用道について、十分な幅員や信号のない連続性を高く評価した。
一方、交通量が1日1万台以上で車道混在となる区間が約28キロあり、安全性の向上が課題として残る。県などは沿線市町の自転車ネットワーク計画策定を進める一方、今年度に国道9号湖山地区自転車走行空間整備事業を事業化。弓ヶ浜サイクリングコースの境港方面への延伸も関係者間で協議・検討するという。
平井伸治知事は22日の定例会見で、指定を契機に国内外への誘客やサイクリングイベント、走行・受入環境の充実を進める方針を示した。今秋にも韓国、台湾や国内で開かれる国際サイクリング大会への出展・PRや、台湾の旅行会社を招いたファムツアーを予定。県西部でのNCR指定記念サイクリング大会などの催しも企画している。また道路や利便施設の整備については、年末までをめどに新たなアクションプランを検討する方針。
弓ヶ浜沿いを走るサイクリスト
