米子市は県に対し、2027年度予算編成に向けた要望書を提出した。建設を進める東山公園新体育館の財政支援確保や、米子・境港間を結ぶ高規格道路の早期事業化、建設・土木分野の人材確保に向けた専門高校支援などを重点要望に掲げた。
重点要望は▼東山公園地区都市構造再編集中支援事業に係る財政措置▼県営東山水泳場と皆生市民プールの統廃合による新水泳場の整備▼米子・境港間を結ぶ高規格道路の早期事業化▼自動運転バスのレベル4営業運行に向けた支援▼県立専門高校の魅力向上と地域産業の人材確保支援▼身寄りのない者の支援に係る法整備及び財政措置―の6件。
東山公園では、新体育館「米子アリーナ」が27年度に完成予定となっていることを踏まえ、計画に基づく施設整備を着実に進めるため、必要な補助金の確保を国に働きかけるよう要望。併せて、物価高騰に伴う建設費増額分にも言及した。
新水泳場整備では、築40年以上が経過した県営東山水泳場について、皆生市民プールとの統廃合による再整備に向けた議論の前進を促した。競技環境の充実や学校水泳授業の受け皿確保を見据え、県市共同による整備の推進も訴えた。
米子・境港間を結ぶ高規格道路については、地域未来戦略を支える基幹道路として位置付け、計画段階評価の手続きを着実に進めるよう国への働きかけを求め、ルート帯案の検討が進んでいることを念頭に早期実現への協力と連携を要請。
また、県立専門高校の魅力向上では、建設・土木分野をはじめとする地域産業の担い手確保に向け、教育機能の強化や就業支援に加え、学生寮整備など県内外からの広域的な生徒受け入れ環境の構築を提案した。
このほか、全45項目の要望事項の一つとして、国・県による公共土木事業の整備促進も盛り込んだ。米子・境港間高規格道路や中国横断自動車道岡山米子線4車線化、皆生海岸侵食対策事業など国直轄事業の整備促進を国へ働きかけるよう求めるとともに、県管理道路や河川の整備促進を要望。
伊澤勇人副市長は県西部総合事務所を訪れ、荒田すみ子所長に要望書を手渡し=写真=、「地域の発展や未来のまちづくりに向け、引き続き力を合わせていきたい」と述べ、荒田所長は「連携を深めるだけでなく、それぞれの役割ややり方も進化させながら取り組んでいきたい」と応じた。
公共土木事業項目のうち、県事業は次の通り。
▼東福原樋口線(道路改良)=両三柳~二本木、延長8000メートル、幅員6・0メートル
▼境車尾線(歩道新設)=観音寺~車尾、延長600メートル、幅員2・5メートル
▼赤松淀江線(バイパス整備)=淀江町西尾原~富繁、延長1160メートル、幅員10・0メートル
▼加茂川(河川改修)=奈喜良~新山、延長1800メートル
▼水貫川(浸水対策)=皆生、排水機場の整備拡充
▼小松谷川(河川改修)=青木~南部町市山
▼佐陀川(堤防機能強化)=淀江町佐陀~河岡、護岸整備
▼加茂新川(河川改修)=両三柳、河口整備
