鳥取市など5者による出資で昨年12月に設立された地域エネルギー事業会社「スマートエネルギーとっとり」(鳥取市若葉台)が、同市の若葉台エリアで大規模な太陽光発電事業に着手する。鳥取市が2023年4月に環境省の「脱炭素先行地域」に選定されたことを受けたもので、若葉台エリアと佐治町エリアの2カ所で2030年までの二酸化炭素(CO2)排出実質ゼロに向けた整備を進める。
同社は脱炭素先行地域に選定されたことを受け、鳥取市を筆頭にダイヤモンド電機(鳥取市南栄町)、城洋(兵庫県姫路市)、市民エネルギーとっとり(鳥取市南吉方)、鳥取銀行(同市東町)の5者による共同出資で設立。
若葉台エリアでは昨年度から、戸建て住宅や施設を対象に、同社が初期費用無料で太陽光発電設備を設置して電力を供給するPPA(電力販売契約)事業を推進していた。今回の計画では、同エリア内の2カ所、計3・8ヘクタールの土地(=写真)に約5000枚の太陽光発電パネルを設置する。対象地は「特別養護老人ホーム若葉台」(同市若葉台南4丁目)の西側に位置し、約30年前から企業誘致向けの用地として整備されながらも空き地となっていた。
事業では年間3・2メガワットの発電量を見込んでおり、約780世帯分の消費電力量に相当する。全体事業費は約6・5億円。現在開会中の6月定例市議会に提出された補正予算案には、太陽光発電設備整備事業費として4億3333万円が計上されており、事業費の3分の2に国の交付金を含めた補助金を活用する。
今後のスケジュールとしては、住民説明会の実施と並行して、9月ごろから太陽光パネル設置に向けた造成工事に着手する。現在、共同出資者など関係者と協力して準備を進めている。順次パネル設置工事などを実施し、来年度からの供用開始を目指す。
