智頭町大呂地区の地すべり対策について、県土整備部は2026年度の完成を予定していた計画を延長し、30年度完成に見直した。詳細な地質調査を実施したところ、集水ボーリング約1000メートルの延伸が必要になった。
大呂山は「平成30年7月豪雨」の影響を受け、斜面に地すべりの兆候が再発し、翌19年と20年に小規模な崩落が発生。同部は21年度までに、地下水が多く含まれる山頂北東部ブロックの排水を柱とした対策計画をまとめていた。
当初計画では21~26年度の6年間で集水井4基、集水ボーリング4434メートルを施工。事業費は6億8400万円を見積もっていた。
その後、地質調査の結果、集水ボーリングの削孔長を延伸することにし、施工中の排水ボーリングでも想定よりも悪い地質であることが分かった。
計画変更後は、集水ボーリングを約1000メートル延伸して5545メートルとし、30年度までの事業費は約3億円追加して9億9300万円を試算した。
同部治山砂防課によると、地すべりの状況は近年、沈静化しており、年間18ミリ程度の変動が観測されているという。同課は「観測を継続し、安全第一に早期の事業完了を目指したい」と話している。
大呂地区を巡っては、斜面崩落の被害を避けるため、斜面下を走る県道津山智頭八東線のトンネル化約205メートルを含む延長約400メートルのバイパス事業が25年度から進められている。
地すべり対策計画を延長した大呂地区
