米子市は、日野川に架かる国登録有形文化財・日野橋=写真=のPCB(ポリ塩化ビフェニル)除去に伴う橋りょう補修工事(その3)について、6月中旬から下旬の公告を視野に、公募型指名競争入札の準備を進めている。概算工事費は約4億5000万円。土木一般A級2者JVを対象とし、工期は年度末までの約8カ月を見込む。今回施工する中央2径間約120メートルが、PCB除去工事の最終工区となる。
既存塗膜に含まれるPCBを除去するため、研削材を高圧で吹き付けるブラスト工法で既存塗装をはぎ取った後、損傷箇所の補修と再塗装を行う。
日野橋は橋長366メートル、幅員6・8メートルの鋼鉄製トラス橋で、1929年建築。老朽化に伴う塗膜調査の過程でPCB含有塗料が確認され、国が定める処分期限への対応が必要となった。
市はこれまで、車尾側2径間を対象とした工事(その1)と、吉岡側2径間を対象とした工事(その2)を施工している。現在は橋上に仮設足場を設置して作業を展開しており、市道路整備課によると、吉岡側の施工区間に比べ、車尾側では損傷箇所が多く、補修作業に時間を要しているという。
PCB除去工事を巡っては、当初、仮設足場設置・撤去時を除き歩行者と自転車の通行帯を確保する計画だったが、作業機械本体から施工箇所までの距離が長くなるとブラスト圧力が低下し、塗膜除去性能に影響することが判明。
このため、コンプレッサーなどの機材を施工箇所近くの橋上に配置する必要が生じ、通行に必要な幅員確保が困難となったことから、終日通行止めに切り替えて施工している。同課によると、中央径間工事でも同様の施工体制を採る予定で、通行止めは継続する見通し。
一方、大型工事契約は議会議決が必要となるが、今年は米子市議選(6月21日投開票)後に新議会の日程が決まるため、例年の6月定例市議会とは異なるスケジュールとなる見込みだ。市側は、新議会による最初の議会で契約議案を諮る方針。
また、建設資材を巡っては、中東情勢の緊迫化などを背景に供給不安や価格高騰が続く。同課によると、現行工事では塗料や資材調達に大きな支障は生じていないものの、「半年後は分からない」として、今後の調達環境を注視している。
