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 米子市は16日、市議会民生教育委員会で、老朽化が進む市児童文化センター(米子市西町)=写真=について、鳥取大と連携した「共創施設」として整備する構想を報告した。大学病院再整備に伴う体育館移転計画と合わせ、文化・学び・遊びの機能を複合化した施設整備を検討する。

 報告によると、センターは築43年が経過し、雨漏りや設備の不具合が生じているという。また2階部分はクラブ室として使用されているが、利用は土日に偏っており、平日は稼働率が低いなど、施設の有効活用が課題となっている。
 一方、鳥取大は病院再整備に向け、医学部体育館の移転・再整備が必要となっており、両施設を一体的に整備する「共創施設」とする提案が大学側からあったという。
 市は、プラネタリウムや児童図書室など既存機能を生かしつつ、全天候型の屋内遊び場や多目的スペースを備え、未就学児から大学生まで幅広い世代が交流できる施設を想定。
 施設の複合化により、市民サービスの向上や地域と大学の連携強化、建設・維持管理コストの抑制といった効果を見込む。
 委員からは、「大規模改修というこれまでの説明から考え方が変わったのではないか」との指摘のほか、都市公園内での整備となることを踏まえ、制度面の整理を求める質問が出た。市側は、「児童文化センターの機能を軸に、大学の体育館機能を取り込む形で検討している」と説明し、現時点では施設規模や配置、費用負担の在り方などは決まっていないとした。
 また、利用者から要望の多い全天候型の遊び場の整備や、土日に利用が集中している現状、駐車場不足といった課題も挙げられた。市は「市民や関係団体の意見を丁寧に聞きながら基本構想をまとめたい」と述べ、検討の節目ごとに議会へ報告する考えを示した。
 今後は、共創施設に導入する機能や利用形態、費用負担などについて大学と協議を進め、基本構想を策定する方針。2026年度には基本構想・基本計画の策定や国庫補助金申請を行い、27年度以降、整備手法の検討や設計に着手する予定。市は26年度当初予算に、基本構想取りまとめに要する経費の計上を検討している。