金属部品加工メーカーのテクノス(岡山県総社市、藤井範之社長)が半導体製造装置部品、航空機部品などの受注拡大に対応するため、鳥取市本高に工場を新設することとなり5日、鳥取県と鳥取市との間で協定書を交わした。今年4月から工場、設備を立ち上げ、来年4月から順次本格量産開始を目指す。
新工場は、旧パイオニア精工鳥取事業所跡地(本高290―1)を活用。敷地面積1万7079・14平方メートル。工場面積は5278・50平方メートル。テクノスにとって国内5番目の拠点となり、「超短納期×大型×複合化」領域の部品製造に対応する。
また、日本海側の物流拠点として機能。自然災害のリスクを分散させ、強靱さを高めるほか、パイオニア精工撤退後の地域経済の空白を埋め、生産、雇用の回復・維持に努める。
操業までのスケジュールとして今年3月に建物契約し、9月に引き渡し。生産設備は2月に発注し、来年2月納入を目指す。生産体制として来年2月から試作開始し、同年4月に量産開始させる。
建物の改修などにあたっては、岡山県内に親会社がある鳥取市内の製造会社を通じて建設業者に見積もり徴収している。
鳥取市内であった調印式で、藤井社長と平井伸治知事、深沢義彦市長が協定書に署名。藤井社長は「年間売上高100億円を目指す中、鳥取工場は最大規模となる。今年は半導体も復活の兆し。早く鳥取工場を立ち上げて鳥取の皆さんに恩返ししたい」と話し、平井知事は「半導体関係でシンボリックなテクノスに鳥取へ事業進出してもらえるのは理にかなっているうえ、大きな成果も期待できる」と述べ、ともに協力していくことを誓った。
協定書に署名した藤井社長(写真中央)ら
