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コラム

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みちしるべ

2020-06-18
 先日、世界三大火腿(ハム)の金華ハムをいただく機会があり、とても美味しかった。世界や日本には三大と名の付くものが多く存在する▼鳥取県には、日本三大砂丘の鳥取砂丘が有名だが、その他にも日本三大のうち2つが鳥取県内に存在するものがある。それが、「日本三大投入堂」だ▼一つ目は多くの人が頭に思い浮かぶであろう、三朝町の三徳山三沸字投入堂。日本一危険は国宝としても知られている。二つ目が若桜町にある不動院岩屋堂。国の重要文化財にも指定されており、天然の岩窟内に建っている姿はまさに投入堂の名の通り、岩の中にお堂を投げ入れたかのようで、迫力がある▼コロナ過の今だからこそ、鳥取県内の観光地や歴史的建造物などに改めて足を運んでみる良い機会ではないだろうか。(雛)

みちしるべ

2020-06-17
 恒例となっている市町村と県との意見交換会。先日赴いた先では、県への事業要望の回答について、地域住民から強く整備を要望されているカ所の事業化の遅れを危惧する声が上がった▼予算が限られている以上、事業化にあたっては急・不急の判断が必須。例えば治山砂防に関しては人家や施設が近くにあるか、などが選定基準となっている。現況や過去資料の分析で得られる客観的な見方がある一方で、長年その地域で日々の生活を営んでいる住民にしかわからない危機感覚というものもある。内と外との意識の相違。外部が重要性は低いと判断しようと当事者にとっては切実な問題であり、折り合いをつけるのは難しい▼地域の生の意見は共有され難いものではあるが。効果的な整備を実現する為には確と耳を傾ける必要もあるだろう。(梟)

みちしるべ

2020-06-16
 西日本豪雨災害からまもなく2年になる。広範囲に甚大な被害が発生し、多くの人が犠牲になった。全半壊した家屋や跡形もないほど崩れ去ったインフラ。県内でも智頭町などで大きな被害が発生。自然の力に容赦はないことを思い知らされる▼犠牲になった人の多くは高齢者だった。避難所に向かうことができなかった人。あえて自宅にとどまった方々も多かったのでは。多くは助けることのできた命に違いない▼高齢化率が高い地域が多く被災した。普段から見慣れた景色で毎日歩く道路だとしても、豪雨の中、避難所へ向かうには大きな危険がある▼県から豪雨時や避難所での対応などについてコロナ対策も盛り込んだメールが届いた。緊急時の初動段階で的確な指示を住民に出すことが求められる。(鷺)

みちしるべ

2020-06-15
 緊急事態宣言が解除されて以降も、第二波第三波が心配される新型コロナウイルス感染。県内にその後発症者は無い。とはいえ、どこで発症するか分からない。細心の注意が必要▼もし会社従業員で発症者がでた場合、企業はどう対応していくのかの準備も必要。特に社員が一定の症状(37・5℃以上の熱)があり、企業が休ませる場合には「使用者の責に帰すべき事由による休業」となり、休業手当が発生する。また、感染が確認された場合は県、保健所等と連携しながら措置していくなどなど多くの対応が求められる。油断大敵。日頃から充分な対策と備えが必要▼コロナ感染はあらゆる産業に広範囲に影響を与え経済は低迷状態。民間建設工事も低迷。地域経済を下支えする公共投資が、今まで以上に求められている。(雀)

みちしるべ

2020-06-11
 6月に入り、各自治体で続々と定例議会が開会。コロナ後の景気浮揚策を間断なく実行に移すべく奮闘中だ▼中でも「GIGAスクール構想」関連が目に付く。19年9月時点では3カ年計画で3万校の通信ネットワーク整備を企図していたが、方針転換に続くコロナの追い打ちで「一人一台端末」を今年度中にも実現するよう大幅な前倒し措置が取られた。予算規模は今年度分だけでも4610億円▼定石通り夏季休校中に導入を目指せば、6~7月にかけ全国数万校が端末調達、電気通信工事などを入札発注する過密スケジュールに。都道府県主導の共同調達も呼び掛けられている。特需とはいえ、供給が追いつくか▼構想の骨子は「誰一人取り残すことのない」教育だが、前段階で「取り残されない」必要があるようだ。(鵯)

みちしるべ

2020-06-10
 先日、中部建協青年部は倉吉市内で建設業の魅力を発信した。今回の対象者は、同部初めての試みとなる幼稚園児で、一緒に園庭に砂場を作った▼魅力発信事業で未就学児を対象にしたものは悩ましい。現場見学会で工事の説明をしても園児には難しいし、体験イベントといってもできることは限られる▼しかし、担い手不足を解決する上で、幼い頃から建設業に触れることは非常に重要。このジレンマの中での事業だったが、帰宅後に多くの園児が「今日は砂場を作って楽しかった」と保護者に話したという。将来は建設業で働きたいと保護者に話す子もいたと聞いた▼今回は主として園児への魅力発信だったが、結果的に3Kなど負のイメージを抱く保護者にとっても建設業を理解する良い事業になったのではないか。(鴨)

みちしるべ

2020-06-09
 入札中止を防止する決定打になるか。鳥取市は、小規模な工事を対象に現場代理人の常駐義務を緩和した。これにより現場代理人は3件まで兼務することができるようになった▼この緩和措置を決めた背景には、入札参加者が無く入札中止が頻繁に起きていたことがある。2019年度には327件の建設工事の入札が執行されたが、うち120件が入札中止になっている。中止率は36・7%という高さだ▼入札を辞退する理由は、工事内容が良くないというものもあるだろうが、技術者が不足している場合もある。ただ複数の工事を兼務することになれば、書類を簡素化するなど効率化して技術者の負担を軽減することも考えていかなければならない。この緩和措置で市の工事発注が円滑に進むことを願いたい。(鷹)
 

みちしるべ

2020-06-08
 新規事業化に向けて、また一歩前進―。山陰近畿道・鳥取―覚寺(通称・南北線)が都市計画決定の手続きに入る。きょう8日には、国交省から都市計画素案が鳥取県に引き渡される▼昨年12月、おおまかなルート帯が決定。千代水地区など市街地が含まれており、事業所の移転に伴う新たな設備投資も生まれてきそうだ。また、鳥取港手前のICには市道アクセス道の計画も浮上している▼なにぶん、県東部地区は佳境を迎えた岩美道路が令和一桁台前半の開通も見えてきており、直轄と補助事業の違いはあれど次の大型プロジェクトの具体化が待たれる▼南北線の総事業費は600億円~650億円。上手く岩美道路の「受け皿」として引き継ぐことができるか。一つの指針は今後、県が担う都市計画決定の時期にかかっている。(鷲)

みちしるべ

2020-06-05
「百聞は一見にしかず」ということわざがある。意味はご承知の通り。見ることで得られる情報の量や正確性は疑う余地がなく、とても説得力のあることわざだ▼だからと言って、決して聞くことが無駄というわけではない。目に見えない、見ても分からないものはたくさんある。むしろ見えてこないものの方が重要な場合も多々ある▼さまざまなデータや統計から担い手不足は喫緊の課題だと認識できるが、実際に人手不足が起きている現場でどのような弊害が起きているかまでは把握は難しい。問題を解決へ導くには画面や表に現れない事柄を聞き出し、深く掘り下げる作業が必要になる▼報道の使命は情報を正確に、早く、広く発信することだ。建設業界の明るい未来のために何百回も取材し、一見のために百聞する。(雛)

みちしるべ

2020-06-04
 出水期を目前に控え、土嚢設置や災害対策演習など、各所で防災に関わる活動が行われた。私が取材に赴いたポンプ車訓練でも、指導に真摯に向き合う参加者達の姿があった。コロナウィルス第二波の懸念が渦巻く中ではあるが、自然災害への注意も当然緩めてはならない。ぜひ気合を入れて臨んでほしい▼気象庁の3カ月予報によると、6月は平年より曇り・雨の日が多く、降水量も平年並みか多くなるとの事。近年の豪雨災害を思い返すにつけ、不安が募る▼さらに、8月は例年より気温が高くなる確率が5割を占めている。マスク着用の常態化による熱中症リスクの増大も危惧されているが…。気候の影響とコロナ禍。それらの複合的な問題。今年はどのような夏になるのか。安全を確保するにあたって、警戒すべき事項は多岐に渡る。(梟)
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