本文へ移動

コラム

RSS(別ウィンドウで開きます) 

みちしるべ

2023-11-24
 きょう24日から、年末商戦の幕開けを告げる「ブラックフライデー」が始まる。米国発の大型セール。毎年11月の第4木曜日の「感謝祭」翌日に設定され、道路や店舗が混みあって「黒山の人だかりができる」、業者が「黒字になる」などの意味があるという▼衣類、家電、食料品など幅広い小売業が販促企画を展開。今年は物価高に苦しむ家計を応援する商品が充実しているそうだ。商戦は景気動向を反映し、結果は株価に連動するとされているだけに、内容が注目だ▼ところで、業界から、採算に合わない公共工事の発注が散見されるとの声をしばしば聞く。発注側は高騰する資材価格などを踏まえて設定しているとは思うが、くれぐれも業者が「赤字」ではなく「黒字」となるよう、意識してほしい。(鴛)

みちしるべ

2023-11-22
 人類の進化の過程で、最初の大きなエポックといえば―ご承知の通り、二足で立って歩き出したことだろう。約700万年前のその瞬間を起点に、ヒトはチンパンジーとの共通祖先から明確に分化していくことになる▼自由になった両手は文化をもたらす。食料を持ち運べるので安全な場所で食事ができるようになり、胸の圧力が解けたおかげで歌い踊ることも可能になった▼一方で失ったものは、純粋な四肢の持つ力。直立二足歩行は速力や敏捷性に乏しく、また木に登ることもできない▼しかし人間は、文明の力で失った能力を取り戻そうとしている。パワーアシストスーツの実証実験が来年にも直轄工事で始まる見通しだ。身体を拡張する術を得た人類は、また一つ新たな時代を迎えるのかもしれない。(鵯)

みちしるべ

2023-11-21
 ここ最近、電子決済関係でトラブルが相次いでいる。クレジット払いに電子マネー払い。現金いらずの便利な支払い方法だが、ひとたびシステムに障害が発生すると、全く使い物にならなくなる▼システム障害の際、人々は不満を漏らすが、元プログラマーの小欄からすると「人間がシステム構築しているのだから、障害が起きることだってある」と言いたい▼世の中、デジタル=100%完璧なものという認識が強い。先述の通り、そもそも人間がプログラムを組んでデジタル化しているわけで、完璧なシステムが登場したら暮らしは今以上に便利になっているはず▼デジタル化の波は建設業でも同じ。様々な場面でシステムは使われている。システム障害が起きた場合の代替案は万全か。今一度確認が必要かもしれない。(隼)

みちしるべ

2023-11-20
 大山の積雪を見ると、冬の到来を感じる。夜の冷え込みで布団の暖かさから抜け出すことが出来ず、起きる時間が遅くなる人は多いのではないか▼起床は温度と関係するのか。総務省が公開している「睡眠時間ランキング」の上位には秋田、青森、山形、岩手と東北勢が名前を連ねた。ちなみに北海道は8位。寒い地域は睡眠時間が長いようだ▼これには体温調整が関係する。人は夜寝るために体温を下げる。体温調節がうまくできないと、朝起きる時の体温が低くなってしまい、起きるための体温に達さない事で布団から出られないといった問題が起きるという▼地域の生活を支えるため、積雪時の交通確保に向けた除雪協議会が開かれた。気象台は暖冬と予想。今年の冬は少しは早く起きられるようになるか。(鴎)

みちしるべ

2023-11-17
 先日の寒気によって一気に冷え込んだ県内。山間部にある現場では降雪に見舞われたか。短くなった秋から本格的な冬を迎えるまで、県東部にある八頭町では柿の出荷が続いている▼輝太郎、西条、富有…これからは花御所が登場し、各種を食べ比べるのもよし。西条柿を機械で乾燥加工した「あんぽ柿」は、贈答品として県外からも評価が高い▼今年も、生産農家の知人から傷物で出荷できない柿をもらった。帰り際、高齢の知人は「歳を取ったし、柿の木も古くなった。いつまで続くか」と言い残した。柿畑の次なる後継者はおらず、担い手不足の課題はここにも横たわっている▼片方で、政治行政には「持続可能な」「誰一人取り残さない社会」と、空虚な言葉だけが並ぶ。晩秋、酔い覚ましにと柿を口にしながら、つい愚痴が出た。(鷲)

みちしるべ

2023-11-16
 先日、東京を訪れた時に外国人観光客の多さに驚いた。コロナ禍以前のにぎわいを思い返すと、観光客が戻ってきていることを実感した▼統計によると、訪日外客数は今年の1月から9月までの累計は1737万人で、ピーク時には及ばないが、直近の推移からは回復の兆しがうかがえる。これから先、多くの観光客を呼び込むためにその対策は喫緊の課題だ。外国人旅行者を対象としたアンケートでは、多言語表示の少なさや分かりにくさ、無線LAN環境の整備などが挙がった。ハード整備の重要性は増していくだろう▼建設現場でも、安全看板や掲示物などで多言語化が進んでいる。外国人労働者の人口も増加傾向にあることから、誰もが安心安全に働ける環境の整備がより一層進んでいくことを期待したい。(雛)

みちしるべ

2023-11-15
 時代の流れに乗り遅れまいと、だれもが思う。ところが、家電や電子機器はどんどん進化するし、言葉の使い方も変わる。電話を前に「ダイヤルを回して」と独り言。こんなことは、何も小欄だけではあるまい▼建設業界もずいぶん進化すると同時に発注者から求められる項目も多様化している。高価なソフトや測量のための機器。建設機械も「ハイテク」。現場の人は難なく使いこなす▼業界で長く活躍するベテランの技術者と話した。昭和の時代から数多くの現場に携わっているから、知識と経験は実に豊富だし、忘れられない腕前の職人技を見てきた▼構造物が出来上がる過程が楽しみだ、と話すベテランがパソコンやスマホを苦もなさそうに操る姿を見せつける。無理をしていないか、と聞いた。(鷺)

みちしるべ

2023-11-13
 全国でクマによる人身被害や目撃情報が相次いでいる。餌となるドングリが凶作で、冬眠前に食糧を求めて出没するリスクが高いとか。環境省によると、今年度は10月までで被害件数、人数ともに年度別の最多を既に更新した▼隣県の島根県では、林道で測量中の作業員が遭遇。スプレーで撃退し、ケガはなかったものの、1㍍ほど背後に迫っていたというのだから恐ろしい。人と動物が共存できる環境づくりは課題。山で作業する読者の皆さんはくれぐれも気を付けてほしい▼冬が終われば春。建設業者にとっては、新年度の工事が「豊作」かどうかは無論、関心事である一方、業界には時間外労働の上限規制が適用される。発注者側と受注者側が「共存」するため、工期を適切に設定、管理することが一層求められそうだ。(鴛)

みちしるべ

2023-11-10
 大河ドラマ『どうする家康』の舞台はいよいよ関ヶ原。奇しくも先週、西軍・真田氏ゆかりの長野県上田市で「上田真田まつり」が開かれ、赤備えの武者行列が市中を練り歩いていた▼屈指の知名度を誇る戦国大名だけに、創作の題材になることも多い。7年前の大河『真田丸』などが記憶に新しいが、1962年初演『真田風雲録』は日本演劇史に残る作品▼真田十勇士を主役に据えながら、当時の世相を反映し、安保闘争や学生運動を想起させる内容。一方セリフ回しや人物の描き方は極めて現代的で、時代を超えた普遍性を獲得している▼再来年春の開館へ県立美術館周辺が活気づいてきた。初の企画展テーマはまさに「時代を超える美術」。アートには「未来をつくる」と謳うだけの力があると知らしめてほしい。(鵯)

みちしるべ

2023-11-09
 先日、個人のGmail内を検索したところ、13年前のメールが出てきて懐かしい気持ちになった。ちょうど中学生で、メールで知人とやり取りしていた▼少し時は流れ2011年にはLINEが登場。スマホの普及とともに、個人間のやり取りでメールに取って代わった。気づけば個人の携帯番号どころか、メールアドレスすら知らない時代になっている▼スマホの普及も著しかった。筆者の世代(30歳手前)がガラケーとスマホのはざまで、少し下の世代は初めてのケータイがスマホという人も。スマホさえあれば仕事、プライベートで何でも出来てしまうから、技術の進歩には驚くばかりだ▼建設業をはじめ、どの産業でもICT化は進む。ただ、スマホ、タブレットの紛失による情報漏えいには気を付けたいものだ。(隼)
2024年3月
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
  • 休刊日
有限会社日刊建設工業新聞
〒683-0047
鳥取県米子市祇園町2丁目33-13
TEL.0859-32-1771
FAX.0859-39-0421
TOPへ戻る