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コラム

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みちしるべ

2019-10-08
 日が暮れる時間が一気に早くなった。10月も中旬になると朝、晩の気温も下がり、山間地域の家庭では暖房器具も登場する。気は早いが、この時期になると、駆け足で冬が近づく気がする▼今冬の雪はどうなるのか車を走らせながら思う。昨シーズンは平野部の積雪量が少なかったため、車での移動に苦労は少なかったが、こんな冬はそうない。雪は常に覚悟しておかなければ▼地方の場合、多くの人は車で移動する。決して裕福ではないが、3台や4台の車がある家庭は、少しもめずらしくない。朝になれば、家族がそれぞれの職場に向けて車に乗り込む▼道路網の充実を望む県民は多い。積雪時や大雨の日の移動は苦労するし、事故による大渋滞も経験している。無駄な道路など、県内には一つもない。(鷺)
 

みちしるべ

2019-10-07
 2%の上乗せ。「さりとて2%の増は大きい、よ!」との声が聞こえる中、消費税10%の時代となった。消費税はいわゆる一種の「預かり金」。と、分っていても事業者にとっては、日々の事業運営のためには運転資金の一部に回したくなるし、それが現実でもある▼建設工事はその性格上、金額が大きい。金額が大きければ大きいほど差額も大きくなる。資機材料一つとっても、購入金額や仕入れ金額も当然増加し、資金繰りに影響が出る可能性がある▼税金だけは赤字であっても待ってはくれない。確保していた納税用資金が、日々の運転資金に使われしまうと、その時期に苦労するのは明らか。日頃から資金繰り対策を講じ、同時に将来を見通した状況を勘案しながら、対策を施すことが重要なポイントとなってくる。(雀)

みちしるべ

2019-10-04
 10月に入っても蒸し暑い日が続いているが、今年はすでにインフルエンザが流行し始めているという。厚生労働省によると、9月16日から22日までのインフルエンザの発生状況は全国で5716人(昨年同期は668人)▼特に流行しているのは沖縄県。本県はそこまで流行しているというわけではないが、気は抜けない。余裕があればこの時期からワクチンを接種することが望ましい▼そうでなくても例年この時期は、季節の移り変わり、連日続く大雨などで体調を崩しやすい。さらに、これからは年度末に向けて受注した現場での作業で忙しくなってくる。いろいろ注意を払う必要がある時期ではあるが、こまめな休憩と日頃の健康管理に気をつけて、安心・安全なまちづくりに努めてほしい。(鴨)

みちしるべ

2019-10-03
 消費税率が1日から10%に引き上げられた。消費税が5%から8%に引き上げられてから5年半年の歳月を経てようやく実行に移されたが、初めて導入された軽減税率で現場は混乱している▼当初は、高齢化で増大する年金や医療などの社会保障費を賄うため、翌年の15年10月から10%にするはずだった。しかし、2%の物価上昇を掲げたアベノミクスがままならず17年4月に延期▼さらに、サブプライムローン(信用度の低い住宅ローン)を端緒に、世界を経済危機に陥れた08年9月のリーマンショックを理由に再延期した▼図らずも、日銀が景気を刺激するため、16年2月から導入したマイナス金利政策で住宅投資は好転したが、内需は依然としてデフレのままで上向く気配はない。早くも景気の腰折れ対策が注視されている。(鶯)
 

みちしるべ

2019-10-02
 鳥取市の新本庁舎が完成し、1日に鳥取市制施行130周年と合わせて記念式典が開かれた。15日から段階的に業務を開始し、11月5日に全面開庁する▼庁舎が移転し現本庁舎跡地が有効に利用されることで、鳥取市の雰囲気も大きく変わるだろう。中心市街地がより活性化されることを期待したい▼一方で、喫緊の対策が望まれるのが、建設工事の入札中止が多発している問題だ。1日にはA級からD級まで6件の土木工事を入札したが、すべてが入札中止となっている▼よほど施工条件が悪いのか、あるいは資材や人出が不足しているのか。有効な対策を打ち出すためには原因をきちんと究明することが必要だろう。地域の建設業が活躍できる環境を整えなければ、地域の活性化にも期待が持てない。(鷹)

みちしるべ

2019-10-01
 17年度から県が試行するICT(情報通信技術)活用工事はなかなか広がりを見せない。土工量5千立方㍍以上が「発注者指定」、1千立方㍍以上は「受注者希望」。17年度に8件、18年度は5件で試行している▼19年度は発注者指定3件、受注者希望34件を予定しているが、8月末までの実施件数は岩美道路の切盛土2件(田中組、吉田建設)にとどまる▼課題に挙がるのは、専用建機に初期投資がかかるし、現場レベルでやりたくても経営者がやりたがらない。また、ICTの活用で新たな人材の育成も欠かせない▼まず、必要なのは「ICTを導入すれば儲かる」といった仕組みづくりだろう。生産性が向上すれば、少ない人材で現場が回り、利益が出て給料も上がる―。試行錯誤できっかけを掴みたい。(鷲)

みちしるべ

2019-09-30
 地震・雷・火事・親父。これが従来の怖い順と言われてきた。昨今、親父は脱落した。これに替わるのは温暖化か。世界各地で未曽有の暴風・豪雨・洪水をもたらしているのは「温暖化」が元凶と専門家▼9月9日早朝に房総・伊豆諸島を襲った台風15号。千葉市では57・5㍍の史上最大風速を観測。豪雨も。夥しい数の家屋・鉄塔・電柱倒壊・倒木、交通網・インフラがマヒ▼停電・断水も月末まで続き、「原始生活に逆戻り」と被災者は嘆く。猛スピードで発達した科学。ドローン、AIが幅を利かせている。だが、自然の猛威の前には無力▼各分野で自動化が進み、スポーツの審判などが近接未来、消える職業と言われる。災害を見るにつけ、屋根修理などもAIがやってくれないか。その前に、台風阻止も―。

みちしるべ

2019-09-26
 4月から働き方改革関連法の施行により有給休暇の取得が義務化された。法定の年次有給休暇付与日数が10日以上の全ての労働者が対象で、年5日使用者が労働者の意見を聴取した上で取得させるというものだ。建設業にも例外なく適用される▼有給休暇取得の義務化は、建設業で問題となっている慢性的な人材不足を解消する転機になるのではないだろうか。有給休暇の取得が促進されれば、若者の入職率と定着率の向上が期待でき、休日が少ないというイメージの建設業にとって大きなチャンスだ▼社会の変化に柔軟に対応していかなければ、会社の存続も危ぶまれる。建設業は、我々の日常生活における安全・安心を守ってくれる産業の一つ。企業存続のためにも有給休暇の取得が進んでいくことを応援したい。(雛)

みちしるべ

2019-09-25
 18年度に発生した豪雨・台風災害を踏まえ、今年度の水防・ポンプ車訓練は米子県土局と日野県土局の合同での実施された。ポンプ車非所持の日野管内においても操作対応可能な人員を育成していくことで、有事の際の協力体制強化が見込める▼また、今年8月には米子県土局と西部建協青年部が、実に10年ぶりとなる協働での社会貢献活動を実施。これを端緒として、次代を担う若手人材の結束を強めていこうという意志が見て取れた▼新時代を迎え、建設業界全体が大規模革新を迫られる現在。山積する諸問題に対処していくためには、管轄の違いや発注者・受注者といった垣根を越えた緻密な連携が必須。同じ方角を見据えた、相互扶助の精神のもとでの発展。これらの取り組みがその萌芽となることを期待したい。(梟)

みちしるべ

2019-09-24
 上半期末の入札ラッシュが続く。そんな中、「入札参加者なし」で仕切り直しとなる工事が県の出先各事務所や市役所で増えているように思う。理由は、現場の環境、作業工程など色々だ▼事業費的には前年度を上回ってはいるものの、上半期発注率70数%を達成して後半戦にやや不安も残る業界。10月1日からの消費増税に伴う軽減税率よりもそのあとの景気対策に期待感が募る▼「先にかかっているあの工事が終わらないと現場に入れない」「あの電柱が撤去されないと工事にかかれない」という声も相変わらずよく聞く。当然、技術者は配置、1カ月、2カ月と経費掛けっぱなし状態▼現地着工できない仕事を入札して率を上げても技術者事情をさらに逼迫させるだけ。その状況を見ながら平準化を図るのが発注者ではないか。(鴉)
 
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