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コラム

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みちしるべ

2022-04-12
 新型コロナに、ロシアによるウクライナ侵攻など、世の中がすさまじい勢いで動いている▼平井知事は庁内会議で「我々は時代の断層面を歩いている」と表現。そして、ウィズコロナで経済を動かしつつも、新年度のテーマにデジタル化、脱炭素化などを掲げた▼建設業界も年度当初にあたり、今年は各団体が新体制へと移行する。最大の建設業協会もトップは東部から中部に移るという。喫緊の課題である担い手不足は、団体役員の人材不足にも当てはまる。世代交代で昔を知る経営者は少なくなった。ふさわしいリーダーはいないか▼駆け引きや根回しにたけた人物ではいけない。輪番制や名誉職の枠にとらわれず、やるべき使命を自覚している人、応援したいと思える人が選ばれるべき。激動の時代を突破できるトップの出現に期待。(鷲)

みちしるべ

2022-04-11
 新年度が始まり、一週間余りが経過した。今まで顔なじみだった取材先の担当者が異動などによって新しい担当者に代わり、名刺交換をする場面が増える▼名刺には、91㍉×55㍉という限られた寸法の中に多くの情報が詰まっている。顔写真付きのものもあれば、名前のみのシンプルなものもある。官公庁の名刺には、その地域の観光名所の風景を紹介する写真が入っていたり、業者の名刺には、会社イチ押しの商品の名前などが入っているものなど様々だ▼業者の中には、あえて特徴的な名刺を作り、会社名や名前を印象付ける業者もある。たった一枚の名刺でも、工夫を凝らすことで営業の武器と成り得るのだ▼過去に名刺交換をした方々がいずれ昇進し、またどこかで再会できることを願い取材に励みたい。(雛)

みちしるべ

2022-04-08
 目下、境港でマイワシの記録的な豊漁が続いている。3月の水揚げ量だけでも、昨年半年分に相当する1・7万トンを記録。イワシ漁獲量日本一で鳴らしたかつての勢いが思い起こされる嬉しい流れだ▼境港では水揚げ後の管理販売体制も万全。新規開店を間近に控えた水産物直売センターや、着実に建設が進む高度衛生管理型市場など。これら境港のブランド化を支える施設整備にあたって、建設業界が果たした役割も大きい▼今後さらに求められるのが、新鮮な海産物を迅速に輸送する物量の強化だ。熱望されている米子―境港間高規格道路や圏域8の字ルートなど、境港周辺の道路整備をめぐる動きは今後ますます熱の入ったものになるだろう。イワシ漁の勢いに追随し、港の発展にとって実り多き年になることを期待する。(梟)

みちしるべ

2022-04-07
 生活に必要な商品やサービスの値上げが止まらない。原油価格の上昇に伴う物流費や原材料費の高騰を背景に、食品系にとどまらず、日用品、家電製品、クリーニング代など、あれもこれもという印象だ▼ワンコインで買えた駄菓子「うまい棒」も発売以来、初の値上げ。販売開始は1979年と著者が生まれる前のこと。影響の幅広さと深刻さを実感する▼建設業も例外ではなく、原材料や建設資材の値上がりが経営を直撃。今契約を結んでも、先々の工事価格に転嫁できず、利益率の低下を懸念する声を多く聞く。事業者は発注者への協力要請に加え、資材の歩留まり率の改善など、経営努力に知恵を絞っていることだろう▼桜は各地で満開を迎えつつあるが、家計や経営への影響を考えると、すっきりしない。(鴛)

みちしるべ

2022-04-06
 春がくればスポーツファン達も活気づく。プロ野球はペナント開幕、サッカーはW杯の組分けが決まった。贔屓次第で悲喜交交だろうが、まずは熱戦を期待したい▼アスリートの訓練法は様々で、中には「手触りでやすりを粗い順に並べる」という研修もある。両端くらいは分かっても、その間が難しい。20個あれば7〜8個は間違えてしまう▼ところが、そのうち一つだけに「これが真ん中の粗さですよ」と印を付けてやると、途端に正答率が9割まで跳ね上がる。基準が分かれば人は格段に情報を整理しやすくなるようだ▼新しい世界に飛び込む時は、まさに「右も左も分からない」状態。新人の手を引いて中道を示し、判断の軸を養わせるのも指導者の役目―スポーツに限らず、企業の人材育成にも当てはまる。(鵯)

みちしるべ

2022-04-04
 全国各地で桜の開花、満開の便りが送られてくるなか、鳥取でも日に日に桜が見ごろを迎えている。休日には花見に出かけた人もいるのではないだろうか▼桜の季節は別れの季節、出会いの季節と重なる。新年度を迎え、県や市町村などの顔ぶれも変わった。新入社員を迎えた業者もあるだろう▼異動などもあり、この時期には引き継ぎが必ず起こる。引き継ぐこと全てが後任者に伝えられればよいが、現実はなかなか上手くいかない。少し前までは「報告・連絡・相談」と言われていたが、「確認・連絡・報告」で対応していきたいものだ▼業界と発注者との「ワンデーレスポンス」も指示や回答の遅れが現場の負担の増加となり、働き方改革の障害となってしまう。新年度を迎えた今だからこそ、再度徹底をしてもらいたい。(隼)

みちしるべ

2022-04-01
 新年度が始まった。各社入社式が開かれ、新しい出会いが始まる季節でもある。今年はどんな新入社員が入るのか。取材をしていても初心が蘇ってくる▼さて、年に1回、嘘をついてもいい日と言われる「エイプリルフール」。嘘といってもjoke(冗談)やトリック(いたずら)という単語で表現される。マイナスイメージを伴わない、みんなで楽しむ冗談が適切なようだ▼技術開発が進んだ2030年、人工知能や機械の台頭によって50%の仕事がなくなると訴えた論文発表もあった。冗談だと思うような内容だったことを今でも覚えている▼建設業でも機械化の研究は進んでいる。ICTの導入により、雇用の受け皿が狭まるのか、はたまた人材不足を補う方向に進むのか。未来のことは誰も分からない。(鴎)

みちしるべ

2022-03-31
 しだれ桜がほころびて~南の庭に夢を見る~春はうれしい新学期~膨らむ希望を抱きしめて♪小学校時代の校歌とは不思議なもので…毎朝、先生のピアノに合わせて歌っていたのは40年以上も前。いまでも歌詞はよどむことなく口に出る▼別れと出会いの季節。年度替わりを迎えた。役所の人事異動の発表もあった。昔、若かった記者のころは、やっと仲良くなれた取材相手が代われば不安でいられなかった▼ところが場数を踏むと違ってくる。どんな人なのか―新しい出会いも楽しみになってきた。それに、馴染みの面々との再会もある▼責任あるポストに就けば、以前に知っていた人も顔つきが変わる。まさに「地位は人をつくる」。県の4月人事では予想外だったポストも。コツコツと人脈を広げようと、また役所に足を運ぶ。(鷲)

みちしるべ

2022-03-30
 この時期は、多くの市町村で来年度の予算関連の議案を決める議会が行われている。最近開催された議会では、議案書などの紙の資料が片手では持ちきれない量を渡された。この中から必要なカ所を探すだけでも一苦労だ▼これらの問題を解決するのが、ペーパーレス化。全ての資料を紙で提供するより、これらの資料をデータにすれば、資料の印刷、配布、製本などの作業は必要がなくなり職員の手間も紙代も少なくなるのではと思う▼ペーパーレス化など、デジタル化を推進することで、セキュリティの強化や、知識の乏しい職員への指導が必要となるなど課題もある。建設業界でも書類簡素化が緊急の課題だが、発注者側と受注者側にはまだまだギャップがある。働き方改革を進める上で、業務の効率化は必要不可欠だ。(雛)

みちしるべ

2022-03-29
 先日、とある工事の安全祈願祭を取材する機会があった。心地よく晴れ渡る春らしい日和だったが、神事の途中から俄に強めの風が吹き始め、会場の天幕をはたはたと鳴らした▼地鎮の儀で風が吹くのは吉兆―と、何処かで聞いた話が思い起こされた。日本の風神は名をシナツヒコと言い、元寇の際に神風を吹いた神であるとも伝わる。この神に由来する「科戸の風」という言葉は、特に罪や穢れを吹き祓う風を指す。祈願祭に福を呼び込む風とは、この風の事なのかもしれない。昨今の世情に纏いつく諸々の憂愁も春風が吹き散らして欲しいものだ▼この工事が無事完了する事はまた、地域がさらなる発展を迎えるための嚆矢にも成り得る。追い風に乗って、明るい未来に繋がる事を期待しながら。風すさぶ儀式の模様を見届けた。(梟)
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