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コラム

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みちしるべ

2017-02-14
 県内の砂防事業は、1930年代の初頭から始まったと聞いたことがある。その後、土木に携わる多くの人達が砂防ダムなどの工事に取り組んでいるが、整備率はまだ低く、老朽化した施設も多くなった▼5年ほど前の話だが、ある講演会で聞いた国交省OBの話を時々思い出す。「国の国民に対する愛情の尺度は、防災に対する取り組み。国民の命を国はどう考えているのか」▼考え抜いたハード面の対策と、防災教育の充実が、多くの命を守ることにつながると話した。言葉に重みがある▼高齢化が進む地方にとって、インフラが整っていることが生活する上での最低条件だと多くの人が訴える。「土木」の知恵を絞り出すことで、地域の人達に安心を与えることがありはしないか。

みちしるべ

2017-02-13
 工事発注の平準化は長年に渡り公共工事への依存度の高い地方の建設業界が求めて来たことである▼「気候の良い時期に施工することが、品質の良い成果品に結び付くことは自明の理」とする主張はよく耳にするが、「年度変わりの端境期対策として春先の手持ち工事を確保したい」という本音も見え隠れする▼国や県レベルではゼロ国債工事、ゼロ県債工事が定着した感がある一方で、市町村レベルにそれを求めるのは多少無理がある気もする。そんな中で、地元建設業界の一部から聞かれるのは「繰越明許」を活用した発注平準化の実現を求める声だ▼米子市辺りでも毎年、数億円単位の繰越明許が発生する。その背景には占用案件との調整など様々に理由はあるが、それが実質的に発注平準化の一端を担っているのも事実。要は議会が納得するかどうか…

みちしるべ

2017-02-09
 
 今年の2月も昨年に続いて大雪に見舞われた。昨年は鳥取市で90㌢超、今年は30㌢超。境港市も60㌢超。福井県では記録的な大雪。短時間でのドカ雪にはさすがに気が滅入る。春が待ち通し▼県内経済情勢は2015年4月以降連続で「緩やかに持ち直している」と財務省鳥取財務事務所1月期の景気判断。晴れ間が覗く穏やかな好況感を示す。一方で、「人手不足が拡大」、特に「専門的技能・技術職に広がっている」と▼業界にとって技能・技術者を含む人材不足は受注機会の逸失、技術力の低下につながり、さらには企業存亡の危機にも陥る。緩やかな好況感が続く今、若者層が最優先する確かな休日態勢、長時間労働の是正、安定した賃金確保などの労務環境整備を推し進め、業界が持つ社会貢献性の魅力を今以上に発信していことは、言わずもがな、だ。

みちしるべ

2017-02-08
 
 大寒波による大雪が県内を襲う。毎朝、車に積もった雪をおろし、慎重に運転し通勤する。仕事柄、あちらこちらに運転することが多いせいか、この時期は夕方にもなればクタクタだ▼大雪の中、4日に投開票された日野町長選。新人の﨏田淳一氏が僅か2票の差で勝利した。急遽、出馬を決めた景山享弘氏だったが悔しさをにじませながらも選挙戦となった今回の町長選に納得しているように感じた。思えば昨年の大山町長選でも新人の竹口大紀町長が勝利を収めた▼景気は上向きだと発表される中、地方では実感なき景気回復が続いている。いずれの選挙もこれまでの安定より変化を求めた選挙結果となった。民意に応えることができるか、これからが重要となってくる。

みちしるべ

2017-02-07
 
 鳥取労働局によると、2017年(1月~12月)に県内で発生した労働災害(休業4日以上)による死傷者数は466人(死亡4人)。このうち建設業は前年同期比31・8%(21人)増の87人。うち死亡災害は2人で、3年連続の死亡災害ゼロとはならなかった▼建設業の労災発生件数は、長期的に見れば減少しているが、労働者の高齢化、担い手不足による未熟労働者の増加から労働災害が発生する危険性は高まっている▼業界は安全スローガンの掲示、安全「見える化」運動などの取り組みで、日ごろから安全衛生活動を呼びかけている。しかし、今後もさらなる災害防止活動に追われることになる▼労災は企業も労働者もその責任が厳しく問われる。いっそうの意識向上が欠かせない。

みちしるべ

2017-02-06
 
 夢は現(うつつ)か幻か。バーチャルリアリティー(仮想現実)の世界がどんどん広がっている。インターネット(ウェブ)の普及で、目に見えないクモの巣のように張めぐらされた情報網が世の中を席巻する▼現金を必要としない電子マネーが現実のものとなり、法定の通貨でない仮想通貨(バーチャルカレンシー)が瞬く間に横行。そのセキュリティが社会問題となっている▼目に見えないところで情報や金が飛び交う。情報は金なりの時代。また、人工知能(AI)の日進月歩の進化は、働き方を大きく変えようとしている▼この動きに敏感に反応したのが銀行で、早くも大規模なリストラクチャリング(経営の再構築)が始まろうとしている。現のこのような変化(激変)を進化論のダーウィンはどう思うのだろうか。

みちしるべ

2017-02-05
 
 長い間、整備されないままになってる都市計画道路が廃止されつつある。宙ぶらりんの状態が解消され、ホッとする沿線住民も少なくない。現実に即した措置とはいえ、当時期待されていた結果、地域の発展がなかったと考えると一抹の寂しさも感じる▼都市計画に光が当たった時代があった。計画が進んでいれば、今ごろ日本全国に整然とした効率的な街が沢山存在しているはず。大空襲や多くの災害など、リセットする機会はあっても、自然に発展した街が多い▼計画に無理があるのか、長期的な展望に立った整備が向いていないのか。雑然とした街なみ、自然景観や樹木の形などもよく観察すれば、ある種の法則、統一性が感じられる。直線的でない柔軟な都市を構想するのも面白い。

みちしるべ

2017-02-02
 
 寒波による水道管の凍結が全国でニュースになっている。鳥取市でも1月12日から15日にかけて82件、24日から29日にかけて71件の水道管凍結・破裂等が発生した▼こうしたトラブルに対応するのは地元の建設業者だ。担当する業者からは「同時に何件も依頼されると手が回らない。昼食抜きで10時まで作業をしたこともある」「宅内配管の場合、個人の負担になるため、料金の請求や集金に手間がかかることもある」など苦労話を伺った▼大災害が発生すれば建設業者の重要性が再認識されることもある。しかし年間を通して、昼夜を問わず小さなトラブルにも対応していることはあまり知られていない。建設業は、こうして日ごろから国民の生活を支えていることを改めて感じた。

みちしるべ

2017-02-01
 
 平成30年も早いもので今日から2月。「平成」と書いたが、この元号も、昨年12月の閣議で来年4月30日に天皇陛下がご退位され、5月1日に新天皇が即位され、新元号となることが決まった▼そういうことから考えると「今年は変化に備える年」と言えるかも知れない。元号のこと、来年10月から消費税も10%に引き上げられるし▼県内の建設業界も跡継ぎの問題など事業継承の難しさを感じさせる。そいう中、県内、県外の建設業者同士のM&Aもあった。また、ここ数年のうちに社長交代が予想されている企業も少なからずあり、業界も一つの過渡期を迎えた感がある▼どんな変化にも対応できる、足腰の強い企業、また、それを力に変えられるそんな企業になれるよう備える年としたい。
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