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コラム

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みちしるべ

2020-10-15
 県民の多くは車で移動する。車はたくさん走るが、通勤・通学の時間を除けば人が歩いている姿が本当に少なくなった気がする。山間地域の話だけではなく、市街地だってそうだ▼地方の人口減少と高齢化は一気に進む。しかし、人が少ない地域だからという理由でインフラの整備から見放されては困る。講演で話を聞く防災の専門家も、災害によって住み慣れた土地から離れる人が多いことを危惧する。地域そのものが消滅しかねないからだ▼1件の公共工事が地域にもたらす経済効果の裾野は建設業だけにとどまらない。地方に暮らす人の多くは、インフラの整備が必要なのか理解もしている▼公共事業が地域の暮らしと安全をこれからもずっと守り続けていく。自然災害が相次ぐ中、大きな役割を持つ。(鷺)

みちしるべ

2020-10-14
 新型コロナウイルス感染症は、一般生活から経済活動にいたるまで大きな影響を与えている▲先に公表された県内の地価動向でも、ここ7年間縮小傾向にあった下落幅が一気に拡大し全用途で対前年度比1・4%も下落した。全国ベースでも同様に下落へと反転しており、コロナ感染の影響は大きい▲地価はその時代の経済を反映するが、年々進む少子化と多死化社会による人口減少、コロナ禍に伴う働き方や生活様式の変化によって今後、住宅・土地需要も変化していくことが予想される▲来年は3年に1回の固定資産税率評価替え時期。鳥取市ではコロナ禍で事業収入が減少した事業者に対し固定資産税軽減措置などの対策を講じているが、同時に現状税率1・5%を全国標準の1・4%に見直すなどの改正も望まれる。(雀)

みちしるべ

2020-10-13
 長渕剛がビジネスカンファレンスに登壇する―そんな光景は、ライン社が毎年開催する「LINE DAY」での出来事だ▼同社は年間損失6900億円とも言われるエンタメ業界支援のため、有料オンラインライブの基盤を提供。長渕剛の公演を共同企画・開催した経緯がある▼エンタメに限らず食や地方創生など、同社がDX推進で協業する事業領域は拡大の一途。背景には国内8400万人が利用する「社会のインフラ」としての自負があるという▼繰り返し発された「公共性の中の役割・責任」というメッセージは、今やドラッカーの説く「社会的組織」としてあらゆる企業を飲み込む勢いだ。元祖「社会のインフラ」の担い手である建設業も、大きな流れの中で自らを再定義する必要がある。(鵯)

みちしるべ

2020-10-12
 新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、今なお3密の回避など不自由な生活が強いられている。冬の到来で感染が再拡大するとの見方もあり、気を緩めることはできない▼恐ろしいウイルスであることは言うまでもないが、悪いことばかりではない。その一つとして、ファミリー層を中心に地方移住への関心が高まっている▼人が密集する都会生活への不安からか、都市部で地方移住の相談件数が増加しており、大阪府では、6~7月の移住相談件数が昨年同期と比較すると4割増しとなっている。移住を受け入れる自治体としては、最大のチャンスだ▼しかし、移住者が増えたとして、定住してくれなければあまり意味がない。地方の魅力を引き出すため、インフラ整備などまだやるべきことは多くある。(鴨)

みちしるべ

2020-10-08
 「みなおして 職場の健康 からだの健康」今年の全国労働衛生週間のスローガンだ。全国労働衛生週間は1950「年に第1回が実施され今年で第71回を迎えた▼鳥取労働局管内の今年の労働災害発生状況は、全産業で死傷者数327人(うち死亡者4人)。前年に比べ14・3%増加している。そのうち建設業は死傷者数51人(うち死亡者2人)で前年に比べ6・3%増加している▼建設業の労働災害は転落・墜落が多くを占めており、防止対策には細心の注意を払ってほしい。その他の災害事例を把握することも防止対策を考える上で参考になるだろう▼建設業は「きつい・汚い・危険」の3Kから「給料・休日・希望」の新3Kへの転換を目指している。そのためには労働災害の撲滅が欠かせない。(鷹)

みちしるべ

2020-10-07
 県発注の建設工事で2020年度の優良施工者45社が決まった。今年は何といっても選考基準が厳しかった。工事成績の最高点は88点だし、基本ラインが85点以上というのは過去に例のない高いハードル▼表彰現場をみれば、以前のような華々しい改良工事からは少しずつ趣が変わってきている。近年は災害復旧や災害対策といった防災工事が目を引く▼今回の表彰のうち「土木一般」部門は26件。なかでも、八頭県土整備事務所管内の7件が際立つ。それもすべて「平成30年災」の復旧工事▼着工当初は資機材や人手も不足して混乱もあった。大小の復旧現場を何カ所も組み合わせての発注で、工事書類を作成するにも大変だっただろう。受賞が決まり、担当技術者の苦労も少しは報われたか。深くねぎらいたい。(鷲)

みちしるべ

2020-10-06
 今年から運用を開始している「5G」。現在普及している「4G」と比較すると高速、大容量、低遅延が特長で、4Kなど高画質の動画配信や低遅延の特長を生かして車の自動運転などに活用される▼建設業ではゼネコンや建機メーカーなどが共同で「5G」と人工知能「AI」、インターネットで物と物を結ぶ「IoT」を活用し、遠隔・無人化施工が可能な建機の開発を進めている▼国交省がデータとデジタル技術を活用したインフラ分野のDX(デジタル・トランスフォーメーション)の検討を開始した。対面主義にとらわれない新たな働き方や、工程管理などのAIの活用、建設生産プロセスの変革などが狙いだ。今後技術が発達し、企業や携わる人によってうまく現場に取り込んで進展していくことを願う。(雛)

みちしるべ

2020-10-05
 時代が変われば学校もまた変わる。2016年の学校教育法改正により生まれた「義務教育学校」は9年間の義務教育を一体化した新しいかたちの学校だ▼従来の6-3年制のみならず、教育課程も自由に編成できる。福部未来学園・鹿野学園など、これまで県東部での設立が目立ったが、最近は日野郡でも。江府町で施設分離型、日野町で施設一体型で。町立小中学校を統合し一つの義務教育学校を新設することが決定している▼人口減により複数の小学校、中学校を統廃合するというのは馴染み深いが、小中学校を纏めて一つに、というのはやはり真新しさを覚える。県内若年層の人口推移を見ると、ここ10年で約2万人減。特に郡部では著しい。時代の潮流に則し、こうした動きも今後ますます一般的なものとなるかもしれない。(梟)

みちしるべ

2020-10-02
 10月は、秋晴れの空をイメージするが、近ごろの気候は目まぐるしく変わるから、あまりのんびりした話はできない。もう少し雨の心配は必要だ▼10日ほど前には、県内でも記録的短時間大雨情報が発表されるなど、ゲリラ的な豪雨が一部のエリアで発生した。少し離れた場所では雨も多くなかったことを考えると、やはり怖い▼気象情報などを県が配信するメールから河川や道路の状況などが多く届いた。気持ちが滅入るほどの受信回数だったが、現地の緊張感がリアルタイムで伝わってきた▼今回の記録的な豪雨は、人口の少ない山間地域に集中した。高齢者が多く、長く暮らし続けている家を災害で失えば集落そのものが消滅する恐れさえある。的確で素早い情報提供と充実した災害対策が欠かせない。(鷺)

みちしるべ

2020-10-01
 3~5年以下の懲役又は50~100万円以下の罰金、更に免許取消し。今年6月30日施行の妨害運転罪。あおり運転に対する罰則が厳しくなったものの、日々のニュースでは未だに後を絶たない▼ハンドルを持つと性格が変わる、とはよく耳にするが、運転していてイライラする場面によく遭遇する。統計的には、方向指示器を出さない急な進路変更、強引な割込みなどがイライラの大きな要素だが、県内を走っていても必要以上に車間距離を開ける、停止線があるにもかかわらず必要以上に手前で停車する、右折信号での強引な直進入、何を見ているのか分からないがなかなか発進しない車、などなどイライラを誘うドライバーが目に付く▼10月は絶好のドライブ日和。ルールとマナーをしっかり守ることを心がけなければ!。(雀)
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