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コラム

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みちしるべ

2022-06-30
 明日、7月1日は「何の日」か。郵便番号の記念日。身近なところでは「建築士の日」。1950年の建築士法施行当時に比べて役割と責任は重くなった▼「国民安全の日」も1日。高度成長期を突っ走ったころの産業災害、交通災害などの防止を図るために国が制定した。近年は自然災害の脅威。豪雨や地震などによる被害が発生している▼県内でも災害が相次ぐが、小規模な自治体の場合、職員だけの対応には限界もある。緊急時の初動段階にどれだけ的確な指示を住民に出せるのか。判断ミスを少なくして瞬時に対応しなければいけない▼「国の国民に対する愛情の尺度は、防災に対する考え方」。ハードの対策と防災教育の充実が「多くの命を守ることにつながる」。講演で聞いた言葉を思い出す。(鷺)

みちしるべ

2022-06-29
 米子市内の工務店や建材会社の新入社員を対象にした「我が家プランニング」発表会を取材した。木造住宅に関する基礎知識、工場見学など、3カ月の研修で培った経験を生かし、住みたい家をデザイン▼美術館のようなモチーフ、星空を眺めやすい構造、サウナを満喫できる家など、それぞれ個性的で興味深かった。大学で発達障害について学んだことを踏まえ、対応した設計をした発表内容も印象的だった▼新築住宅を巡っては2025年度から、全てに省エネ基準適合を義務付ける改正法が先の参院本会議で可決、成立した。既に取り組む大手に対し、知見に乏しい中小工務店への配慮などから見送られてきた法改正。地元メーカーも対応が求められるが、発想力を持つ新入社員たちが各社の戦力となり、難局を切り開いてほしい。(鴛)

みちしるべ

2022-06-27
 猫も杓子も「見える化」だ。一過性の流行語と思っていたら、しれっと日常に溶け込んだこのフレーズ。耳馴染みのない頃は「可視化」と何が違うのか―などと胡乱な目を向けていたが、どうやら成り立ちが違うらしい▽後者は元来、科学研究の文脈で引かれることが多かった。前者はトヨタの工場管理手法に基づく造語。生産現場を背景に持つためビジネスとの親和性が高く、技術の進歩も浸透を後押ししたとみえる▽しかし使い勝手が良すぎるあまり、拡大解釈の傾向は否めない。人や組織すらフィジカルなシステムに取り込まれ、機能・役割として断片化しつつある▽「見える化」は裏を返せば「見えないものは無視する」ことだ。曖昧で目に見えない人間性をそぎ落としていくうちに、目指す働き方も見失っていないか。(鵯)

みちしるべ

2022-06-24
 6月下旬だがすでに30度前後の暑い日が続く。梅雨も相まって体感温度はさらに暑い。マスクの下を汗だくだくにしながら取材先や営業先を駆け巡る。唯一、車の中だけがマスクから解放される瞬間だ▼コロナ禍で迎える夏も3度目。最近では屋外で距離が取れる場合は、マスクを外してよいと政府も唱えている。現実はどうだろうか。まだまだマスクを着けている人が多いし、マスク着用による学生たちの熱中症発症事例なんかもニュースになっている▼厚生労働省では毎年5月から9月まで「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」を実施し、事業場での暑さ指数の把握や休憩場所の整備など熱中症予防対策を呼び掛けている▼本格的な夏はこれから。きょうも熱中症・労災対策をしながらご安全に!(隼)

みちしるべ

2022-06-23
 梅雨入りが発表されてから、ゴルフの日程を決めるときは雨が降らないことを祈る。先日は快晴だったがかなりの猛暑。スコアも散々で汗か涙か分からない。これから7月、8月を迎える中、気温はどうなるのか。想像するだけで汗が出てくる▼猛暑のシーズン、気を付けたいのは、熱中症。湿度、熱環境、気温の3つを取り入れた暑さ指数(WBGT)が28を超えると著しく増加すると言われている。特に日本の夏場は湿度が75%以上を超えるので熱中症になりやすい▼外での仕事が多い建設業は熱中症の予防対策に工夫を凝らす。作業員同士の体温チェックやヘルメットに麦わら製の庇を付けること、社内救急車の整備をしている会社もあった▼仕事もプライベートも外での活動が多くなるシーズン。熱中症に気を付けて今日もご安全に。(鴎)

みちしるべ

2022-06-22
 スーパーで毎日のように買い物をする。全国的に玉ねぎが高いというニュース。本当、以前の2~3倍もする。大産地である北海道の不作による影響だとか。野菜類は全般に値が高くなった▼きょう22日、公示される参院選でも物価高対策は争点の一つ。憲法改正や安全保障を巡っても議論を呼びそう。「今回の選挙、頼むで」―建設業界の有力者から声がかかった▼選挙区はもちろん、職域代表として出馬する国交省出身の現職足立敏之氏(比例代表)への支援だ。当人は先月末に来鳥。建設業協会や測量設計業協会に、今回は専門工事業も盛り上がりを見せる▼業界の声を国政に。それに国予算配分に向けても「県内票をどれだけ掘り起こすことができるか」―ここら辺りの真の重要性を知る県内の有権者は、意外にまだまだ少ない。(鷲)

みちしるべ

2022-06-21
 建設業関係団体の総会が各所で開かれ、今年は2年ぶりに対面式での総会開催や、懇親会を行う団体も多かった▼総会で話題に上がるのは、資材や原材料の高騰や、品不足とそれによる工事の遅れなど。物価の高騰は一般家庭にも大きな影響を与え、今年値上げする食料品類は1万品を超えるという。また、光熱費や、ガソリン代など毎日の生活に関わるものの値上げも深刻な問題だ▼ある調査では、値上げしてよいものの1位がたばこで、続いてお酒類という結果だったという。個人的には、たばこも吸わず、お酒もあまりお付き合いの機会がないのだが、好きな人のことを考えると、ほんのわずかな楽しみを奪われるのはむなしいと感じる。このような話題が出なくなることを願うばかりだ。(雛)

みちしるべ

2022-06-20
 「エレベーターの壁に鏡が付いているのは何故か」―先日取材したとある研修で出題された問題。答えを知らない人は少し考えてみて欲しい▼身嗜みを確認出来るように―というのは本義ではない。答えは「後ろ向きに降りる車椅子利用者が、背後の状況を確認出来るようにするため」。言われて納得すると同時に、そうした視点がすっかり抜け落ちていた自分に気付いた▼建設業も多くの人々の協働で成り立っているが、発注者と受注者、元請と下請―立場を区切る幾つもの境界線が引かれており、線の彼此にはそれぞれの思惑や意図がある。時には異なる立場に思いを巡らせる事も大切▼最近は意見交換会や座談会を三者以上で実施することも多い。多面的な視座を共有することは、業界の今後にとって大変実り多い事だと感じる。(梟)

みちしるべ

2022-06-17
 幼いころの夢は何だったのかと考えてみたが、よく思い出せない。多くの仕事に興味を持っていたはずだが、おそらく夢とは違う職業に就いた人の方が圧倒的だろう▼高校生にもなると、現実的な希望を持つ。しかし、その後社会人として世の中を知ることで、夢が増え「まだ、夢の途中」だと考えている人も多い▼中国地質調査業協会が長く続ける小学生を対象にしたイベントが今年も岩美町であった。子供たちにとっては手作業で掘削するボーリングが最も人気だし、自ら体験した場所の地形や地質に興味は広がる▼イベントのスタッフは地質調査の技術者。この人達の夢はなんだったのか。参加した子供たちが、どこかでこの日のことを思い出し、夢は地質の仕事と考えてくれれば、と願う一日だった。(鷺)

みちしるべ

2022-06-16
 父の日が近づき、贈られて嬉しいギフトランキングがメディアで話題となる時期となった。巷の父親は、そもそも貰えるかどうかが気になるところ。大手生命保険会社の調査では、日頃の交流で差が出るとの結果が裏付けられた▼コミュニケーションの頻度を「毎日」「週に数回」「週に1回」と答えた人は平均で76・3%が贈るつもりであると答えた一方、「月に1回」「1年に1回」「取れない・取らない」など頻度の低い人は55・2%にとどまるという▼コミュニケーションといえば、建設業者と発注機関の間でも大切だ。双方の立場の違いから、発注方式や設計変更への対応を巡り、時には熱い議論となるが、主張しないと思いは伝わらない。「いろいろ言ったが、良い品質のものができた」という工事が一つでも増えるといい(鴛)
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