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コラム

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みちしるべ

2023-07-12
 今月6日、農林水産省がTwitterで上げた「トウモロコシの剥ぎ型」が話題を呼んでいる。スプーンを使った簡単な方法で、見ていて気持ちいいくらいに粒が取れていく。1度はやってみたいものだ▼トウモロコシといえば、大山でもスイートコーンの収穫が始まった。糖度が19度とブドウに負けないくらいの甘さがあるらしい。スイートコーン狩りに行こうと思った私はSNSの格好の的だろう▼6月に東京であった建設トップランナーフォーラム。鳥取県から出席した社長は「技術力は他と劣っていないが、YouTubeやSNSを駆使した広報力がまだまだ」と振り返る。SNSは建設業への魅力を伝えるために避けては通れない道だが、企画するのはスイートコーンのように甘くはない。(鴎)

みちしるべ

2023-07-11
 一見、華やかなようでも、裏には課題もある。民間活力を活用するPFIの名目や良し。県はもとより、市町でも公営住宅の建設などに広がる勢い。だが、実際にやっている中身を見ると、問題点がはっきりしてきた▼せめて設計、施工は従来通り発注し、運営のみを民間のできるところに出せないか。地元業者の活用を条件にしても、限られた業者だけが携わり、下請けを含め効果は上げられずにいる▼受注できるか手探りのなか、入札準備するのも大きな負担。何より運営を考えれば、資金力が必要だ。県内建設業の仕事を奪いかねない。発注者は一度、立ち止まって冷静に見直すべき。鳥取市の給食センターもPFIの見送りを決めた▼発注者の役割はどこに―設計施工を一括し、アイデアも民間に丸投げするようではいただけない。(鷲)

みちしるべ

2023-07-10
 GKP(下水道広報プラットホーム)が企画・監修するマンホールカード。28日に第20弾の配布が開始する。第1弾からのカード累計発行枚数は1050万枚に達する▼県内でも第19弾として、鳥取市がしゃんしゃん傘、倉吉市がひなビタ、北栄町が名探偵コナンなど各地域の名物がマンホールカードになっている▼2017年の国土交通省が行った下水道に関する意識調査で、20、30代の6割が「あまり意識していない」、「意識したことがない」と回答した。年代が下がるほどその傾向が強くなる。下水道は社会を支える重要インフラだが、世間からはあって当たり前と思われがちだ。マンホールカードをきっかけに下水道への理解・関心が深まり、維持管理の重要性に対する意識も深まってほしい。(雛)

みちしるべ

2023-07-07
 災いは忘れた頃にといわれてきたが、近ごろは頻繁に発生するからやっかいだ。災害に対する国民の意識も変わったが、それでも備えは個人も行政も万全ではない▼県内では大きな人的被害こそ出てはいないが、ここ5年ほどのあいだにも豪雨による災害が何度か発生。先日、県危機管理局・水中進一局長の話を聞いた。「まさに危機一髪で大規模な被害を逃れただけ」。極めて危険な地域もあった▼近年は西日本豪雨などのように、鳥取県に隣接する地域でも甚大な被害が発生している。多くの専門家がこうした水害を検証しているが、判断のミスも指摘された▼防災対策の見直しが進むが、初動段階でどれだけ的確に判断して指示を出すことが必要だが、安全を分ける分岐点で瞬時に対応する怖さもある。(鷺)

みちしるべ

2023-07-06
 マイナンバーカードを巡るトラブルが相次ぎ、返納者が増えている。個人情報の誤登録や、医療機関で健康保険資格が確認できないミスが発覚。専用サイトでは、他人の年金記録が閲覧できる状態になっていたというのだから、心配になるのは当然だろう▼不信感が増幅していることを受け、担当相はカード名の変更を検討する考えを示したが、問題はそこではない。カードを利用してコンビニエンスストアで各種証明書が発行できることなど、一定の利便性はあり、再発防止を急ぐべきだ▼業界でカードといえば、建設キャリアアップシステム。業界団体が技能者の処遇改善、人材育成に向けて推奨する中、カードタッチで飲料が無料になる応援自動販売機を設置する建設現場が増えてきたとか。こちらの利便性は一層増すといい。(鴛)

みちしるべ

2023-07-05
 先般小欄でも「推し」について取り上げたが、負けず劣らず流行語になっているのが「蛙化現象」。好きな相手を振り向かせた途端に熱が冷めていく状況から転じて、シンプルに好意を持った他者に幻滅を抱く瞬間を指すことも多い。呪いが解けて人間になる『かえるの王さま』の逆パターンだ▼ここで言及すべきは「憧れ感情」なるもので、自分と遠い関係性の相手にしか生まれ得ない。近付けば消失し、また憧憬を抱くほど魅力的な者が初めから身近にいた場合、妬みや憎しみに変わってしまう―他者の不幸で得る喜び、シャーデンフロイデと呼ばれる情動に由来する▼業界を挙げて取り組む魅力発信はもちろん重要。しかし実態が伴わなければ、待っているのは「蛙化」だろう。憧れの喚起だけで終わってはならない。(鵯)

みちしるべ

2023-07-04
 鳥取県の特産品と言えば、二十世紀梨を思い浮かべる人も多いことだろう。きょう7月4日は語呂合わせから「梨の日」。旧東郷町の町づくり委員会が2004年に制定した▼県オリジナルの品種「新甘泉(しんかんせん)」は筑水とおさ二十世紀を掛け合わせて作られた品種。赤梨の早生種で、高糖度が特徴だ▼農作物などでは、商品の価値を高めるために品種改良・新品種開発がよく行われる。品種改良によって病気になりにくい、暑さ寒さに強いなど生産地拡大にも貢献する▼建設業でも「品種改良」は常に行われている。技術面はもちろんのこと、工事書類なども簡素化が進められている。ただ、「好成績を取るためにむしろ書類作成が増えた」という声も。名実ともに良い「品種改良」が進むことを願う。(隼)

みちしるべ

2023-07-03
 普段生活している上で、当たり前のように使われている道路。起源はピラミッド建設時の工事用道路と言われているが定かではない▼日本での人工的な道路の始まりは紀元前548年の山陽道。大和朝廷統治下では九州・太宰府と結ぶ幹線道路として最も重要視されていた。人類の歴史は道路と共に発展してきたと言っても過言ではない▼名目GDPの伸び率にも関係がある。国際道路統計では、道路密度の伸び率と経済発展に相関が見え、密度の伸び率が高い国はGDPの伸び率も良くなっている。ケインズが唱えた「乗数効果」にも頷ける▼道路網の整備を巡り、米子―境港間の高規格道路、そして西部管内では県道4路線の事業化に向けた調査費が計上された。圏域発展の足掛かりとなるよう、早期実現を願う。(鴎)

みちしるべ

2023-06-30
 6月県議会は最終日の30日を迎えた。今議会の質問戦では米子―境港間の高規格道路など道路関係をはじめ、県土整備部に関連する質疑が多く、部内は〝久々に〟議会対応に追われた▼なかには市議会レベルの質問も。議員に対し「もっと大局的な課題を」といった陰口も聞かれた。もっとも、いまの県議は市議から上がってきた人が多い▼一般質問では興治英夫議員(会派民主)が、県庁土木技師の人員不足を指摘していた。中途の退職者が増え、穴埋めする採用もままならない。興治議員は「業者と丁々発止、コミュニケーションすることによって鍛えられるのに、現場に出る機会が減っている」と県OBの声を紹介。合わせて処遇改善も求めた▼退職原因はいろいろとあるだろうが、ただ下を向いて仕事をする部内職員は結構多い。(鷲)

みちしるべ

2023-06-29
 誰にでも「推し」が存在するだろう。推しとは主に、アイドルや俳優、歌手で、人に薦めたいと思うほど好感を持っている人をいう。言い換えればファンであり、ひいきでもある▼先日、ひいきにしていた倉吉駅近くのラーメン屋が移転すると聞いた。平日の昼時にも客が多く、大型連休中は観光客で行列もできていただけに、売り上げが落ちたための閉店ではなさそうだ。話によると、家賃や建物の老朽化などが原因のようだ▼移転先は北栄町由良宿を予定しているようで、道の駅北条公園や青山剛昌ふるさと館のリニューアル、山陰道北条道路の整備など、これから数年先を見越した移転でもある。また、跡地には新たにラーメン屋ができる予定があるようなので、もしそのときが来た日には、また推したい。(雛)
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